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満月が江戸の夜空に昇り、町じゅうの提灯に火が灯る。
太鼓の音に誘われて、柳の陰から猫又が現れ、一本下駄の天狗が夜風を切る。河童も狸も鬼も骸骨も、今宵ばかりは輪の中へ――。
『百鬼盆 Dance!』は、妖怪大音楽祭シリーズがお届けする、妖怪たちの盆踊りを描いた陽気な和風ヒップホップ。
力強い太鼓の響きに、軽快な三味線と手拍子が重なり、
「百鬼!」
「わっしょい!」
妖怪たちの掛け声が、月夜の町いっぱいに響き渡る。
生きている者も、死んでいる者も、怖い顔をした妖怪も、音が鳴ればみんな同じ。
昨日の悩みも、明日の心配も、今宵だけは帯から解いて、太鼓の中へ放り込む。
祭りはいつか終わり、提灯の灯りも消えてゆく。
それでも、同じ輪の中で笑った夜は、ひとりで歩く暗い道にも、遠くから聞こえる祭囃子のように心へ残り続ける。
浮世絵の妖怪絵巻へ敬意を込めながら、江戸の盆踊りと現代ヒップホップが出会う、懐かしくも新しい百鬼の夏祭り。
さあ――
人も妖も、輪になりな。
今宵は朝まで、
百鬼! わっしょい!
**Liminal Reverie(リミナル・レヴェリー)**は、 「現実と夢のあいだ」をテーマにした インストゥルメンタル・プロジェクト。 昼と夜のあいだ。 賑わいのあと。 現実と夢が、まだ分かれきらない瞬間。 そこに残る気配、余韻、空気を音にする。 和と洋、対になる二つの軸を持ち、 和:江戸lofi 洋:Liminal Reverie それぞれ異なる世界観で楽曲を制作している。