Rafflesia Danceのジャケット写真

歌詞

Rafflesia Dance

redraw

Dance

捻じれた純情が

誰かの傷にしみ込み

デジャヴの

制服の森

僕の光は葉の間の隠れ

食べられもしない上に足りない

貴き身なれど傲慢に頭を垂れる

そんな春を売り払った果てに

ただ得たのは空虚な蠅だけだ

僕の哲学を広めるために

他者の根に寄生するだけ

僕の涙で染み付いたあちこちは

花も咲かない沼と悪臭

今でも愛を知らなくていい

僕にさえ与えられたことがないから

動けないままの姿

恐ろしいほどに似ている

覆われた夢の中で

咲いたのは挫折の希望

枝打ちと自己犠牲

カッコウの巣はどこに

今や忌まわしい大人たちの

漂流の中生熟れた遊び浸る

自分の違いで抱かなければ

空っぽの記憶はフラミンゴ

結局捨てた幼き日々達に

目にその光は刺さるだけ

格の違いを見なされあちこちで

花さえ枯れて笑われるのか

まだ僕を愛せないから滑稽な

自分自身を許してやりたいんだ

装い歪んだ姿不調和に

吐き気がするんだ

薔薇色の一片に

飛ばされた舞の軌跡

僕の涙で染み付いたあちこちは

花も咲かない視線の圧力で

不釣り合いな姿にも酔いしれて

目覚める決意を今飲み込んだ

光を拒んだ花でも

その弱さが

美しいのさ

  • 作詞者

    dro, Rui

  • 作曲者

    dro

  • プロデューサー

    dro

  • レコーディングエンジニア

    Josh Pettinger, 石野洋一郎, Masahiko Noguchi

  • ミキシングエンジニア

    Wave Yoo

  • アシスタントエンジニア

    Rui, Josh Tyrrell

  • グラフィックデザイン

    Yigo, dx.studio

  • ギター

    dro, マッターリスト, UMA

  • ベースギター

    みずわり

  • ドラム

    大竹美希

  • シンセサイザー

    dro

  • ボーカル

    Rui

  • バックグラウンドボーカル

    dro, Rui

  • ピアノ

    MINKU

  • ソングライター

    dro

  • アダプター

    MINKU, みずわり, UMA

  • アンサンブル

    MINKU

  • パーカッション

    dro

  • プログラミング

    dro, MINKU

  • 合唱 / コーラス

    Rui

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    Rafflesia Dance

    redraw

私は強い劣等感を抱えている人間です。
自分ではない「誰か」になりたかった。
人気者のあの子たち、彼らの服装、話し方、立ち振る舞い。
そのすべてを真似してきました。
自分が好きなものがあっても、彼らが嫌うなら、私も嫌いなふりをしました。
興味もないのに、彼らが着ている高価な服を羨ましく思い、無理にでも着ようとしました。

この曲は、そんな私の告白のようなものです。

彼らに近づこうとすればするほど、自分の中が空っぽになっていくのを感じました。
いいえ、彼らに似ていくどころか、
私はむしろ全く別の「何か」になっていくような気がしました。
無理に真似したところで、埋まらない何かがあったのです。

私の周りには「友達」と呼べる人も少なく、
誰かに好かれる理由すら見つけられないままでした。

そして、やっと気づいたのです。
無理に「他の誰か」になる必要なんてなかった。
私が本当に望んでいたのは——
甘い香りで蜂を引き寄せる繊細なバラのように、
自分を堂々と見せて、愛されることでした。

でも、私はバラではありませんでした。

私にできたのは、赤い色を真似ることだけ。
大きな花びらを揺らし、グロテスクな音を放ち、
悪臭でハエを引き寄せるラフレシアになることだけでした。
湿っていて、日も差さない森の奥で、
誰かが、いつか自分を見つけてくれるのを、ただ待っていたのです。

『ラフレシアダンス』は、そんな私自身と向き合って書いた曲です。
この曲で、
私は過去の自分を殺そうと思います。

以上です。

アーティスト情報

  • redraw

    音楽で結ばれた、地球の反対側のJ-POPデュオ redraw(リドロー)は、音楽で結ばれた地球の反対側の二人組。 プロデューサーのdroとボーカルのRuiによるデュオで、物理的な距離や時差を越えて感情を共有する、 新しい形のグローバル・ミュージックプロジェクトとして注目を集めている。 2024年2月、SNS(X)を通じて出会った二人は、異なる国、異なる言語、異なる環境の中でも、 音楽というたった一つの共通点で深く繋がった。 droはアメリカの大学寮でトラックを制作し、Ruiは日本の小さなクローゼットで歌を録音する。 その距離を隔てた制作環境から生まれるサウンドは、まさに“距離を越えた世代の音”を象徴している。 すべての楽曲はDTMを用い、自宅で制作される。 これは単なるホームレコーディングではなく、デジタルネイティブ世代の自由な創作精神を象徴している。 13時間の時差を超え、Discordでアイデアを共有し、編曲し、磨き上げていく。 このリモート制作の構造は、現実的な制約よりも感情の繋がりを大切にするredrawの哲学そのものだ。 音楽的クオリティもまた、彼らの最大の武器である。 Wave Yoo(IU、BLACKPINK Jennie)、Ariel Chobaz(Lil Wayne、Nicki Minaj)、 Adachi Yoshinori(Mrs. GREEN APPLE)といった名エンジニアがミキシングに参加。 さらに、Idania Valencia(Charlie XCX『brat』/グラミー受賞)、Chris Gehringer(Dua Lipa、Lady Gaga)がマスタリングを担当。 インディーシーンでは稀に見る世界水準のサウンドを実現している。 外部マネージメントに頼らず、プロダクション・A&R・ネットワーキングまですべてを自分たちで行う。 自立したシステムを持ち、戦略的にクリエイティブを展開しているのも特徴だ。 redrawの音楽は、単なる“曲”ではない。 dro自身が執筆した小説やエッセイをもとに作られた物語的な作品であり、 各曲が独自のテーマとメッセージを持つ。 中でもシリーズプロジェクト「Midnight Therapy」は7〜8曲が連なり、一つのストーリーとして展開される。 音楽、映像、物語が有機的に結びつくこの構成は、redrawを“アーティスト”ではなく、 “物語を創るチーム”として際立たせている。 2024年7月、デビューシングル「Mint for Two(二人のミント)」をリリース。 iTunes J-POPチャートで複数の国にランクインし、鮮烈な印象を残した。 その後も約1年で8曲のシングルをリリースし、各曲ごとに異なる世界観を描きながらも、 一貫した美学と完成度を保っている。 そして2025年後半には、オンラインでの活動からさらに踏み出し、 スタジオライブ映像やリアルなパフォーマンスコンテンツの展開を予定している。 リモートバンドとして培った独自性を持ちながら、 現実のステージで“僕たちの世代のJ-POP”を体現していく。 redrawは、距離や時差ではなく、感情と物語で繋がる音楽の力を信じている。 音楽が国境も言語も超える時代において、 彼らはその中心で、新しい形のJ-POPを描き続けている。 “空間を越えて、感情を共有するグローバルデュオ。” それがredraw。 そして、僕たちが描き続ける新しい音楽の地図だ。 redrawのメンバー:Rui & dro

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