幾許の夜を超え まだ君を探していた
物憂げな雨音に 剥落を望んでいた
去り際の慟哭に 意味を持たせることなど
出来もせず 僕はまだこの部屋を出ようとしない
ふざけた夏の 翔けた空は 遠かった
身勝手な仕草も 悲しいあの唄も
見せかけの言葉を 並べたあの夜も
飛び立つ鳥だけを 見上げた情景が
寂寞を感じた 季節に刻まれる
レンズ越し 曇ってる そんな風に見えていた
遅延する痛みから まだ抜け出せずにいる
浮かんでは消えてく 優しい言葉さえ
ささくれた傷跡 今でも掻きむしる
あの空が晴れたら さあ次はどこ行こう?
幼い迷い子が 両手を伸ばすように
俯く風に 涙は揮発していく
光源を探すように もがいたあの夜も
抱き合えば埋まると 思ったあの冬も
これ以上はないと 気づいてしまっても
冷めた夜を奏で 続けていくのだろう
- Lyricist
Hidenobu Bando
- Composer
Hidenobu Bando
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