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掃除を終え、静けさだけが残った草原に
見落とした時間の隅から、
ふいに現れた金の玉ねぎ。
捨てたはずの昨日、
忘れたはずの感情、
その皮を幾重にもまとって光っている。
片づけるとは、
消すことではなく、
隠れていたものに気づくこと。
ほこりのあとに現れた宝は、
今日の自分への
小さな皮肉だった。
昔、人は火を手に入れた。 やがて鉄を知り、空を飛び、 ついには星を見上げるまでになった。 だが―― 便利になった世界で、 人の心は少し迷っている。 地球は熱を帯び、 争いはまだ終わらず、 街の灯りの中で ひとり静かに生きる者もいる。 強くなることは出来た。 だが、優しくなることは まだ途中なのかもしれない。 いま人類に問われているのは、 どこまで行けるかじゃない。 どんな世界を残すのか。