Lyric

「花火が綺麗だ」って

言う君の横顔

その隣が嬉しいから

この花火が終わったら

次は私を見て言って

夕立が去って日が差し出すころ

そろそろ街は浴衣が彩る

例に漏れず私も

慣れない着付けで纏う

ちょっと戸惑った君はすぐに

照れを隠して真っ直ぐ目を見る

もうすぐ夜の帳に

願いを乗せて花火舞う

少し離れた距離に

まだ交わらない想いが泳いでる

何か起こりそうな

夜が始まっていく

花火が綺麗だって

曖昧な今の二人よりも

想いを伝えて

好きを分かち合った後に

言いたいね

始まったばかりの

打ち上げ花火は声をかき消した

この夜が綺麗だって

それだけはわかる、わかるんだ

でも

知らなかったんだ夏がこんなに

もどかしい程の想いを運ぶこと

いまそう、まさに溢れそうな

言葉がここにある

人混みの中はぐれて1人

もう会えないような気がしてしまった

平静を着てた君は

嘘のように駆けてきた

もう一度向かい合う目と目

空いてた距離を少しずつ埋める

高く舞う花火に邪魔はもうできない

「君は綺麗だ」って

うち上がる花火の隙間縫って

届いた言葉

嬉しくて　嬉しくて

記憶に刻む

この花火が終わったら

今までのどんな景色さえ霞む

「君が好きなんだ」って

最後の花火を咲かせて

花火が降るサマーナイト