Lyric

頭上高く青く深く

空は何も遮らない

もうすぐ言い渡された

時間が迫って君が霞むんだ

当の君は凛としてて

終わる時を忘れさせる

でもふとした笑顔の中

微かに歪む口元を見た

さよならだけは言わないようにした

言えばもう届かない気がして

君がいなくなることを知って

そこから動けない

あの秒針の上で君は待っていた

止まらない日々を受け入れて

なす術のない僕をよそ目に

それでも笑う

あの秒針は今も動かないまま

置き去りになった感情が揺れる

話したいことがまだあるんだ

行かないでよ

正午すぎの白昼の中

君を連れて探しにいく

生きた心地　生まれた意味

五感全てで感じてみたい

どんなに強く君を望んでも

残った時間はすり減ってく

動こうとしないこの運命に

叫び声は届きはしない

抱えきれない言葉と共に

景色も思い出も持っていってよ

残されたこの日々を使い

何を伝えよう

その秒針の上で君は泣いていた

移ろう日々を惜しみながら

想像をはるか超えてくような

悲しみだった

カウントダウンの時間の中で

この世界は綺麗なんだって

笑顔が空へ消えてく前に

伝えようとした

僕の思い出に君が溶けて

その白い肌の体温が冷える

わかっていたのにその残酷さに

息ができない

君がいなくなった時間のままで

まだ止まった僕の時計

もらった声と景色を添えて

忘れないように

その止まった秒針はそのままにした

君が寂しくならないように

話し足りないことがあるから

もう少しだけ