1
Symphony I / Nostalgique
2
Symphony II / Pathétique
3
Symphony III / Dramatique
4
Symphony IV / Fantastique
5
Symphony V / Utopique
6
Symphony VI / Océanique
7
Symphony VII / Rhapsodique
8
Symphony VIII / Atmosphérique
9
Symphony IX / Épisodique
10
Symphony X / Euphorique
11
Symphony XI / Parodique
12
Symphony XII / Poétique
13
Symphony XIII / Pudique
14
Symphony XIV / Harmonique
15
Symphony XV / Extatique
16
Symphony XVI / Systématique
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Iwamura Ryuta による
トイミュージック、実験音楽のシリーズ作品、
“Symphony” という名の全16 曲。
ピアノの音をベースに彼が試みる” Symphony”。
そこに交わるのはトイピアノやピアニカ、グロッケン、ウクレレなどの楽音だけではありません。
鳥の囀り、カメラのシャッター音、タンブラードールのチャイムの音、砂時計の音。
さらには、窓を開ける、海辺を歩く、紙を裂く、電話をかける、時報を聞く、
その行為そのものが音楽の中に溶け合い、そこに紛れもない” Symphony” が生まれています。
ギリシア語で「共に」(syn)「鳴る音」(phōnē) が 語源のこの言葉は、
交響曲という意味だけでなく、色彩や音響の調和といったニュアンスでも使われます。
世界のさまざまな要素が影響を及ぼし合い、調和し、豊かな効果を生み出しているさま。
それがこの作品で言うところの ” Symphony” です。
CITY (2019)、Raining to Hear (2020) 以降、
「音楽素材の拡大」が彼の作品のテーマのひとつのようです。
それは20 世紀以降、脈々と続く現代音楽のひとつのムーブメントと重なりますが、
アカデミズムとは全く無縁の、それに対する彼流のポップで温かなアンサーを、
私たちはこの作品から受け取ったような気がします。
アルバムには、
Symphony I / Nostalgique ( ピアノとトイピアノとベニアメリカムシクイとウインドチャイムのために) 、
Symphony IX / Épisodique ( ピアノと2 台のトイピアノと冬の鵠沼海岸のために) 他、全16 曲を収録。
ジャケット・アートワークは前原 本光氏。
パリの地下鉄で拾い集めたフリーペーパーの切れ端をコラージュした” Symphony”。
新潟市出身、 東京在住。 作曲家、 ピアニスト。 音楽の " 断片 " で構成された 24 調のピアノ小品集 「Sunday Impression」 「MondayImpression」、 " 聴く " ために " 読む " という逆説的タイトルの ピアノソロアルバム 「Reading to Hear」、 フィルム ・ ミュージック的なアプローチの 「Tokyo Reminder」、 都市のノイズと音楽をコラージュした 「CITY」、 雨音と音楽との境界を探った 「Raining to Hear」 、 トイ楽器を軸に、日々の暮らしの行為までも音楽に取り込んだ「Symphony」など 常に音楽とその聴取のあり方を問いかける作品を発表してきた。
fete musique