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◆本作の見どころとサウンドの旅路
Vol.10の幕開けは、大西洋に面した熱気溢れる「西アフリカ・沿岸部グルーヴ・セクション」から始まります。ギニアビサウ(136番)のアップテンポで躍動的な「グンベ」のリズムから、シエラレオネ(137番)のヤシ酒を酌み交わすような心地よいフィンガースタイル「パームワイン・ミュージック」、リベリア(138番)の活気ある街角を彩るファンキーな「ハイライフ・ブラス」。さらに、トーゴ(139番)の重厚でタイトなアフロ・ファンク、そしてベナン(140番)の呪術的で神秘的なヴォドゥン(ブードゥー教)の太鼓が織りなすディープなトランス・グルーヴへと繋がる展開は、前半最大のハイライトです。
中盤からは、赤道直下の広大なジャングルと豊かな大自然が育んだ「中央アフリカ・オーガニック音響空間」へと没入します。赤道ギニア(141番)の軽快なマコッサ・フュージョン、ガボン(142番)の神秘的な伝統弦楽器ンゴニのハープ、コンゴ共和国(143番)の甘美で流麗なエレキギターがうねる伝統の「ルンバ・コンゴレーズ」。そして中央アフリカ共和国(144番)のピグミーのポリフォニーをオマージュした、カリンバ(親指ピアノ)と木管笛による深遠なアース・アンビエントへと至り、聴く者を大自然の深淵へと誘います。
旅の終盤は、紅海を望み、東アフリカの高原へと駆け上がる「東アフリカ&アフリカの角・ライン」へと突入。エリトリア(145番)の伝統弦楽器クラールと現代の電子ドラムが激しく交錯するグアイラ、ジブチ(146番)のアファルとソマリの情緒が混ざり合う灼熱のウード、ソマリア(147番)のサール・ダンスを彩るスピリチュアルなハンドクラップ。さらにウガンダ(148番)の木琴アマディンダが織りなす宇宙的な高速ミニマル、ルワンダ(149番)の伝統の舟型琴イナンガが紡ぐ千の丘の哀愁。そして本作のラストを飾るブルキ(150番)では、世界無形文化遺産にも登録されている、巨大な木製太鼓による地鳴りのような「王家の太鼓アンサンブル」が炸裂し、アフリカ大陸の生命力が爆発する圧倒的なフィナーレを迎えます。
◆総評
失われつつある母なる大地のオーガニックな響きと、洗練された現代のデジタル・プロダクションが完璧な調和を見せる本作。スピーカーの前に座るだけで、熱気あふれる西アフリカのマーケットから、鳥のさえずる赤道のジャングル、そして東アフリカの荘厳な太鼓の儀式へと、一瞬にして意識をトリップさせる圧倒的な音楽体験をお届けします。NyariSoundsが満を持して世界へドロップする、地球で最も熱くディープなビートを体感してください。
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