

春雷の悲鳴を どっか遠くに聞いた そんじょそこらであった お別れ流れてった
三月の雨なら 濡れてゆくがいい どうかこのままずっと 降り続けてもっと
行っちまったそっと去っていった 消えちまった雨にけぶる通り
壊れちゃった欠けら置いていった 砕けちゃったぼくらはこの通り
三月の雨そうか 無くして気づいた かけがえのないものを手放したことに
きみはどこへ行ってしまったの? ぼくを捨てて ぜんぶ脱ぎ捨てて
三叉路にたたずんで 行き交う人みてた
ずぶ濡れのぼくなんざ きっと彼らの視野には入ってないさ
三月の雨どうか 洗い流すがいい どしゃ降りのなかだって笑えそうな気がするよ
そうさきみは行ってしまったの ぼくを捨てて去ってしまったの
いつかきみと出会ったらきっと 偶然だねと笑っていえるだろう
- 作詞者
岩下啓亮 Sardine
- 作曲者
岩下啓亮 Sardine
- レコーディングエンジニア
岩下啓亮 Sardine
- ギター
岩下啓亮 Sardine
- ボーカル
岩下啓亮 Sardine

岩下啓亮 Sardine の“三月の雨 (おさらいバージョン)”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
かなしいめ
岩下啓亮 Sardine
- 2
ソング フォー ユー (ギターバージョン)
岩下啓亮 Sardine
- 3
ソング フォー ユー (鍵盤バージョン)
岩下啓亮 Sardine
- 4
愛と呼ぶのなら (鍵盤バージョン)
岩下啓亮 Sardine
- 5
愛と呼ぶのなら (ギターバージョン)
岩下啓亮 Sardine
- 6
アイデンティティ クライシス
岩下啓亮 Sardine
- 7
過程教師
岩下啓亮 Sardine
- ⚫︎
三月の雨 (おさらいバージョン)
岩下啓亮 Sardine
- 9
プライベート
岩下啓亮 Sardine
- 10
スズラン
岩下啓亮 Sardine
- 11
いいなり
岩下啓亮 Sardine
- 12
運び屋
岩下啓亮 Sardine
- 13
オルタナスズラン
岩下啓亮 Sardine
- 14
フェアリーテイル
岩下啓亮 Sardine
今回のリリースはカセットガジェットシリーズの第四弾である。
2001年(21世紀)の前半、私は作曲のアプローチを一から見直した。具体的には、歌詞の内容をとことん突き詰めて、詞先で後から旋律をこしらえていった。この時期に作った曲は30曲を超え、大半は後に制作する『変身』と『21世紀のプロテストソング』に援用された。
ここに収められた習作は、スケッチの域を出ていないものが多い。下手なギターをかき鳴らす、一発どりの弾き語りがほとんどだ。編曲という化粧を施さない、いわばすっぴんの状態なので、リスナーの耳を楽しませる要素はほとんどない。けれども、私の作曲プロセスを検証するには、格好の資料といえるだろう(将来誰が検証するかさだかではないけれど、笑)。
ジャケット写真の場所は広島県尾道市。妻が撮影した。
アーティスト情報
岩下啓亮 Sardine
鰯こと岩下啓亮 Sardineです。 1983年から2003年までの20年間で、ひとり多重録音した楽曲が約200曲あります。これらを8枚のアルバムにまとめて2024年に順次アルバムをリリースしました。2025年はアンソロジーの代わりに、年代順に編集したアルバムを発表します。 その音楽は、多種多様です。親しみやすいポップスもあれば、社会的視点をそなえたメッセージソングもあります。プログレッシブな構築性もあれば、パンク的な破壊志向の側面もあります。手ごわいピアニストで、マッドなシンセサイザー弾きで、たどたどしいギタリストで、音の読めるベーシストで、緩いリズムのパーカッショニストで、ひとり多重コーラスを駆使する、不器用なシンガーソングライターです。それらすべてのパートが、一つの人格に統合されているのです。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。表情豊かな鰯の音楽を、ぜひお聞きください。
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