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歌詞

三月の雨 (おさらいバージョン)

岩下啓亮 Sardine

春雷の悲鳴を どっか遠くに聞いた そんじょそこらであった お別れ流れてった

三月の雨なら 濡れてゆくがいい どうかこのままずっと 降り続けてもっと

行っちまったそっと去っていった 消えちまった雨にけぶる通り

壊れちゃった欠けら置いていった 砕けちゃったぼくらはこの通り

三月の雨そうか 無くして気づいた かけがえのないものを手放したことに

きみはどこへ行ってしまったの? ぼくを捨てて ぜんぶ脱ぎ捨てて

三叉路にたたずんで 行き交う人みてた

ずぶ濡れのぼくなんざ きっと彼らの視野には入ってないさ

三月の雨どうか 洗い流すがいい どしゃ降りのなかだって笑えそうな気がするよ

そうさきみは行ってしまったの ぼくを捨てて去ってしまったの

いつかきみと出会ったらきっと 偶然だねと笑っていえるだろう

  • 作詞者

    岩下啓亮 Sardine

  • 作曲者

    岩下啓亮 Sardine

  • レコーディングエンジニア

    岩下啓亮 Sardine

  • ギター

    岩下啓亮 Sardine

  • ボーカル

    岩下啓亮 Sardine

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今回のリリースはカセットガジェットシリーズの第四弾である。
2001年(21世紀)の前半、私は作曲のアプローチを一から見直した。具体的には、歌詞の内容をとことん突き詰めて、詞先で後から旋律をこしらえていった。この時期に作った曲は30曲を超え、大半は後に制作する『変身』と『21世紀のプロテストソング』に援用された。
ここに収められた習作は、スケッチの域を出ていないものが多い。下手なギターをかき鳴らす、一発どりの弾き語りがほとんどだ。編曲という化粧を施さない、いわばすっぴんの状態なので、リスナーの耳を楽しませる要素はほとんどない。けれども、私の作曲プロセスを検証するには、格好の資料といえるだろう(将来誰が検証するかさだかではないけれど、笑)。
ジャケット写真の場所は広島県尾道市。妻が撮影した。

アーティスト情報

  • 岩下啓亮 Sardine

    鰯こと岩下啓亮 Sardineです。 1983年から2003年までの20年間で、ひとり多重録音した楽曲が約200曲あります。これらを8枚のアルバムにまとめて2024年に順次アルバムをリリースしました。2025年はアンソロジーの代わりに、年代順に編集したアルバムを発表します。 その音楽は、多種多様です。親しみやすいポップスもあれば、社会的視点をそなえたメッセージソングもあります。プログレッシブな構築性もあれば、パンク的な破壊志向の側面もあります。手ごわいピアニストで、マッドなシンセサイザー弾きで、たどたどしいギタリストで、音の読めるベーシストで、緩いリズムのパーカッショニストで、ひとり多重コーラスを駆使する、不器用なシンガーソングライターです。それらすべてのパートが、一つの人格に統合されているのです。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。表情豊かな鰯の音楽を、ぜひお聞きください。

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