リリース日: 2026/06/27
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◆本作の見どころとサウンドの旅路
Vol.13の幕開けは、東アジアの朝鮮民主主義人民共和国(181番)から。平壌の静かな街並みを想起させる、伝統弦楽器カヤグムの澄み切った静寂の音色が、リスナーを深いノスタルジーへと誘います。そこから一気に中央太平洋へと飛び、キリバス共和国(182番)へ。どこまでも広がるラグーンを背に、貝殻を連ねたパーカッションの躍動的なリズムが、伝統ダンスのステップを刻みます。続くツバル(183番)では、島に深く根ざした巨大な木製太鼓テ・タノアの力強い鼓動が、大地の生命力を感じさせます。
中盤は、ミクロネシアからポリネシアへ。ナウル共和国(184番)では、天上の響きのように美しい島民の伝統合唱が、心に深く響きます。クック諸島(185番)では、ラロトンガ島の美しい海に、精巧な彫刻が施された木製ウクレレの陽気な調べが溶け合います。ニニウエ(186番)では、神秘的な海の洞窟から、伝統的な木製スリットドラムの深遠な響きが、いにしえの記憶を呼び覚まします。
旅の最後は、大西洋を渡り、カリブ海の隠れた楽園へ。アンティグア・バーブーダ(187番)では、歴史あるネルソンズ・ドックヤードに、カリブ海の祝祭を象徴するスチールパンのきらびやかな音が響き渡ります。セントクリストファー・ネイビス(188番)では、ブリムストーン・ヒル要塞を背景に、伝統のストリング・バンドを支えるバンジョーのフォークな音色が、歴史の奥深さを感じさせます。セントルシア(189番)では、世界遺産の双子山「ピトン山」の麓で、島伝統のクアドリルフリュートと太鼓が交錯し、歴史と多様性が生み出す独自のグルーヴを紡ぎます。
◆総評
失われつつある伝統楽器の剥き出しの生命力と、洗練された現代のデジタル・プロダクションが奇跡のバランスで交錯する本作。リスニング・ルームにいながらにして、極北の氷河から、カリブの海、アジアの古都、そして太平洋の楽園へと、一瞬にして意識をトリップさせる圧倒的な音楽体験をお届けします。NyariSoundsが満を持して世界へドロップする、地球の野生と洗練が同居した新たな鼓動をぜひ体感してください。
特定のジャンルに縛られず、その時々の強い関心や、求められる要請に対して最適なサウンドを導き出す変幻自在の音楽プロジェクト。 ファンク、レゲエ、ジャズといったブラックミュージックの系譜から、実験的なポップ/ラップ・ビート、さらには世界各国の民族音楽をブレンドしたインストゥルメンタルまで、その手札は多岐にわたる。 「枠に収まらないこと」それ自体がNyariSoundsのシグネチャーであり、ルーツ。デジタルプロダクションの技術を駆使し、あらゆるテーマやビジュアルを鮮烈な音像へと昇華させる。次にどの扉を開けるのか、その予測不能なクリエイティビティこそが最大の魅力である。