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土井晩翠作詞 、瀧廉太郎作曲、1901年発表の日本歌曲。山田耕筰のヴァージョンが広く知られていますが、今回は瀧のオリジナルの臨時記号を用いた旋律を採り入れました。1番は5台のハープ全てを用い歌詞のように雅で華やかな宴、2番は寂しげな秋の情景をブレイピン(ノイズ)をつけたアーチドハープで、雁の群れが舞う様子をカーボン弦の2列弦ハープのトレモロで奏でたデュオ、3番は静謐できらびやかな月の光を金属弦ハープ3台によるトリオで、最後の4番はブレイピンを外したアーチドハープによる単旋律で何も飾らない無常観を奏でてみました。残響音の少ないアーチドハープによる静寂の余白が、特にこの曲の侘しい雰囲気に合うと思い、メインの楽器としました。

春高楼の花の宴 めぐる盃かげさして
千代の松が枝わけいでし むかしの光いまいずこ

秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁の数見せて
植つるぎに照りそいし むかしの光いまいずこ

いま荒城のよわの月 替わらぬ光たがためぞ
垣に残るはただかづら 松に歌うはただあらし

天上影は替わらねど 栄枯は移る世の姿
写さんとてか今もなお 嗚呼荒城のよわの月

楽器設計、製作、編曲、演奏:寺本圭佑
カバーアート『森森』 F6:中井智子

使用ハープ:
桐製金属弦ハープ (op.253, 12弦, E1, A1-D3)
メープル製金属弦ハープ「シナモン」 (op.347, 27弦, E2, A2-E6)
ヒノキ製金属弦ハープ「龍のハープ」 (op.311, 20弦, E3, A3-E6)
紙製アーチドハープ(op.298, 17弦, A1, D2-E4)
2列弦リンデン/桂製カーボン弦ハープ (op.346, 40弦, G2-E5, ユニゾン)

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