Lyric

色とりどりの牡丹　揺れる絹の衣擦れ

白粉の下に隠した　秘密の香り

甘く漂う伽羅　ここは美しい牢獄

誰もが微笑みながら　嘘を重ねる

ざわめきの中　君だけが違う色を放つ

媚びない瞳が射抜いたのは　偽りの蜜

厚いヴェールの奥　何を隠しているの？

冷めたフリして　世界の本質を見ている

その唇が開くのは　毒か甘い薬か

教えてくれよ　君という名のミステリー

囁き声は棘になる　回廊に響き渡り

誰かの涙の染みも　一夜で花と咲く

完璧に見えた舞台の　綻びに気づくのは

いつも気だるげな顔した　無関心な君

薬草を摘むその指が　解き明かす真実

俺の知らない表情に　心がかき乱される

厚いヴェールの奥　何を探しているの？

焦がれるほどに　するりとかわしていく影

その唇が開くのは　毒か甘い薬か

飲み干してみたい　君という名のミステリー

月明かりだけが照らす　そばかすの頬

この俺さえも試すような　静かな眼差し

手に入れたいと願うほど　遠ざかる蜃気楼

厚いヴェールを今　この手で剥がしたい

冷めたフリした奥の　熱に触れてみたいんだ

その唇が開くのは　毒か甘い薬か

どちらでもいいさ　君という名の…