Lyric

静かな夜の回廊　月だけが見ている

君の無愛想な顔が　なぜか浮かんで消えない

面倒そうに頷く　その瞳の奥には

俺だけが知る　小さな優しさがあった

厄介ごとの種はいつも　きらびやかなその笑顔

平穏でいたいだけなのに　心をかき乱さないで

薬草の匂いが染み付く　この指じゃ不釣り合い

あなたは眩しすぎる光

並んで伸びる影法師　触れそうで触れない指先

あなたのその温もりが

君という名の甘い毒が

胸の奥で静かに　月夜に溶けていく

慣れてはいけない距離感　言い聞かせているのに

気づけばあなたの声　耳元で探してる

何気なくくれる言葉は　じんわりと効く毒のよう

私の心を少しずつ　痺れさせていくから

気にもしないそばかすも　ぶっきらぼうな仕草も

俺にとってはすべてが　愛おしい宝物

この腕で守りたいのに　高い壁が邪魔をする

ただ、そばにいたいだけなのに

並んで伸びる影法師　同じ想い重ねているの？

あなたのその眼差しが

君の小さなその吐息が

胸の奥で確かに　私を狂わせる

この心地よさに名前をつけたら　きっともう戻れない

夜が明けるまでもう少しだけ　このままでいさせて

寄り添うだけの影法師　いつか一つに重なるように

あなたのその温もりを

君という名の甘い毒を

受け止めてもいいかな　夜明けが来る前に