Erinnerung

一つのモティーフをもとに編み上げるように作った曲。冒頭のメロディーがそのモティーフではなく、対旋律の「レドシド」というような三度の順次進行が主体。3部形式に見えますが、ソナタ形式のように第二主題を持ち、中間部もそれらの要素から作られています。民謡調の第二主題の対旋律として「奄美の子守唄」の冒頭部を変化させて引用していますが、中間部の終わりでクライマックスを作ります。比較的長いコーダではテンポを落とし、それまでの回顧を行いますが、最後に冒頭主題の「本当の結び」が現れます。これも「Gesang」と同じように「Divertimento」に組み込むつもりだったのですが、曲の独立性が強いので単独の曲としました。オーケストラ編成は「Divertimento」と全く同一。