Lyric

ネームレスの花瓶には

赤い花を差して置いといて

背後には漆喰の

壁で引き立ててくれるのかな

ケーキを盛り付けたなら

一つメッセージを差し込んだ

態度が嵌まらなくて

外へ飛び出すように

まだ　まだ

物足りないから

君を風景画に閉じ込めて

ああ　ああ

眺めていたら

もう海になって行く

空腹を満たす時は

パンとミルクだけで足りていた

空白が埋まることは

きっと死ぬまであり得なそうだ

他人事の写真には

顔に絵文字を貼り付けられて

簡単に見えた今日は

嘘に引き延ばされたから

この前も散々なもので

お出かけも雨に降られ

久々の夢の跡にもさ

まだ　まだ

物足りないから

君を風景画に閉じ込めて

ただ　ただ

手を引かれても

もう無理になって行く

色が褪せて行く

いつもそこにいる

引き寄せられている

また切り取って

また貼り付けて

ああ　ああ

ああ　ああ

満ち足りていても

君を風景画に閉じ込めて

ああ　ああ

思い出してさ

もう海になって行く

もう宙に溶けて行け