質流れのラメントのジャケット写真

歌詞

質流れのラメント

Akemi

冬の三ノ輪 暮れ残る路地

下りかけた暖簾を 押し上げない

大和の駅裏の 質屋を思う

くぐる背中を 見ていた子ども

「これ似合う」と 笑って くれた

半年前に 店へ預けた

品名の欄は 他人の筆跡

それが今の 指輪の居場所

期限の日付 指でなぞれば

蔵の奥では 指輪が眠る

今夜を越えれば 流れてしまう

シャッターがひとつ 軋んで下りる

くぐりさえすれば あと一言で

「受け戻します」と 言えば戻る

戻せば手元で また疼くもの

言わずに硬貨を 握ったまま

捨てれば決着 装うだけで

持てば夜ごと 手が火照るだけ

戻せる金を 握ったままで

あの指輪には 蔵がいいのよ

金は鞄へ シャッターが下りる

指輪は蔵へと 私が置く

折れた質札を もう一度折る

何も渡さずに 背を向ける道

「返して」なんて 言う相手もなく

質札だけを 鞄にしまう

暖簾はくぐらず 三ノ輪の夜へ

蔵の奥に残す 冬の指輪

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

質流れのラメントのジャケット写真

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    質流れのラメント

    Akemi

「質流れのラメント」は、別れた恋人がくれた指輪を受け戻すか手放すかの宙吊りを、受戻し期限の夜に自分の手で閉じる女を描いたミディアムテンポのシティポップ。
下町の質屋の暖簾、蔵の奥に眠る指輪、指でなぞる受戻し期限、握りしめた硬貨、軋みながら下りるシャッター――その一つひとつが、宙吊りにした半年をどう閉じるかという静かな選択を浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、戻せる金を握ったまま、あえて受け戻さないと決める大人の孤独。縋りでも投げ捨てでもなく、喪失を時間の側へ手放していく静かな意志。

70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、下町の質屋、冬の路地、閉店のシャッター、宙吊りにされた指輪を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

シャッターが下りきり、指輪を蔵に残して暖簾をくぐらず、Akemiは三ノ輪の夜へ背を向ける。――戻せるのに戻さないという選択で、喪失を自分の手で閉じる女を描いた楽曲。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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