

夜明けの音で 目が覚める朝
瓶の触れ合う 玄関の先
木箱の中の 一本の白
紙蓋の上 朝露の粒
泊まりの朝は 湯呑みを二つ
「半分こでいい」と あなたは笑う
親指だけで 紙蓋を開け
白の匙かげん 少し揉めるの
今朝の木箱に 集金の紙と
変更届の 本数の欄
一のままなら 内緒の続き
二と書いたなら 毎朝の公示
表札はまだ 一人の名字
それはもう少し 先でいいけど
朝の白さを ごまかすことは
暮らしに嘘を つくことになる
どこから二人と 呼ぶかの順番
せかすのは世間 決めるのは二人
名前は増やさない まだ増やさない
牛乳だけ 先に増やすの
鉛筆なめて 本数の欄に
「2」の一文字 はっきり書いた
折って木箱の 蓋の裏側
明日の朝から 変わる白の数
三日目の朝 二本並んだ
瓶を両手に 取り込む敷居
集金の紙も 二本の値段
表札はまだ 白いまま夏
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

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二本目のオブリガート
Akemi
「二本目のオブリガート」は、夜明けの牛乳配達の音とともに、二人の暮らしの始め方を自分たちで決める朝を描いたミディアムテンポのシティポップ。
玄関先で触れ合う瓶の音、紙蓋の上の朝露、木箱に届いた集金の紙、そして変更届の本数の欄――籍でも表札でもなく、毎朝の白い一本から二人を数え始める暮らしの手触りを映し出す。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、世間のせかす順番ではなく、どこから二人と呼ぶかを自分たちで決める大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、朝の生活音、集合住宅の玄関、暮らしの入り口を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
鉛筆をなめて、本数の欄に「2」の一文字をはっきり書く。
名前はまだ増やさず、牛乳だけを先に増やす――そんな二人の始め方を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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