Lyric

灯に酔う場末の乱れた伝統

腐る床避け　誉のリズムを

悲劇の肴は安酒良く合う

「気迷い　どうした？」　喜劇の都市から

笑顔をお届け　滴る新鮮

「さあさあ　待ちかね　開演万来」

「あら　Mr. 　涙で土砂降り　お帰り出口は小鳥と同じに」

「やだ　Ms.は知るよりお上手　可憐なナイフで誰彼傷つけ」

「愛して私だけ　泣かせて慰めて」

宴もたけなわ　間も無く奴来る

闇夜のマントと　髏の仮面で

惨めを嗅ぎ付け　不敵な苦笑で

酒豪も素面に　気付けば囲まれ

ヒタリと足音　ゾクリと隣に

「やあやあ　久しい　気紛れ重来」

「まだ　Mr. 綱さえ渡れず　闇夜で冷やした氷の床就き」

「今　Ms.は弱さの匂いで　強さの椅子乗り　鼠を従え」

「許して側にいて　見つめて噓じゃなく」

「大好き　愛して」

「ねえ　Mr.　豪華な宝も　日照りに焼かれた名前で価値無し」

「もう　Ms.は癇癪起こして　レディのマナーも彼女が決めるの」

誰から聞いても　おかしい願いだ

望んだ時から　歪んでいたのか

「やだ　Mr.　話のオチなら熟した所を選んで教えて」

「いや　Ms.が寂しい時には全てを裏切り二人になるのよ」

霧降る寂れた　そびえる景色に

微かな幸せ　夢見た姿に

「見つけてあなただけ　愛するいつまでも」