

誕生日まで あと二日の
みどりの窓口 夕方の列
時刻表の 北のページに
江ノ島じゃない 海が載ってる
祝われ待ちは しない代わりに
祝いもしないで 過ごしてきた日
部屋の灯りの 下で静かに
年だけ増える 夜だったけど
部屋で越すなら いつもの通過
走って越すなら 朝は別の街
窓口の前 息を整え
「一枚」と言う 二枚じゃなくて
上野のホーム 夜の発車ベル
下段の窓に 頬を寄せれば
検札の鋏 「良い旅を」と
知らない人の 声があたたかい
故郷と逆の 向きに枕を
置いて目を閉じる 走る暗がり
年は取られる ものじゃなくて
二十六には 走って着くわ
ジョイントの音 数えるうちに
二十五の夜が 後ろへ流れる
毛布の中で 膝を抱えず
まっすぐ伸ばす 明日の背丈
夜明けのデッキ 潮の風受け
知らない駅の 名を口にする
拾った年を ポケットに入れ
二十六の朝 海から始まる
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

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下段のバースデイ
Akemi
「下段のバースデイ」は、誕生日の前々日、夜行列車の下段寝台でひとり年を越しに向かう再生の夜を描いたミディアムテンポのシティポップ。
夕方のみどりの窓口、時刻表の北のページ、上野のホームの発車ベル、検札の鋏、そして故郷と逆の向きに置いた枕――部屋の灯りの下で静かにやり過ごしてきた誕生日が、走る夜の中で「取りに行く年」へと反転していく心象風景を映し出す。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、祝われるのを待つことも自分で祝うこともしないまま重ねてきた夜に区切りをつけ、窓口で「一枚」と告げて自分の年齢を自分の足で迎えに行く大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夜行列車、ひとり旅、車内の空気感を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
レールのジョイント音を数えるうちに、二十五の夜は静かに後ろへ流れていく。
夜明けのデッキで潮の風を受け、拾った年をポケットに入れて知らない海から朝を始める――そんな再生の旅立ちを描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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nanayon music



