

公衆電話に置き去りにされた 新聞があれば事足りた心
真実があれば知ることができた 何気なくつけたラジオから流れた流行歌の間に
Sympathy 分かってくれるな たやすく共感なんぞしてくれるな
Sympathy 知ったことぬかすな 冗談じゃないぜ
静かに、静かにどうか 揺り動かさないで 彼は眠っているだけ
映画を観るんなら日比谷まで行こう 封切の朝に真ん中の席に身体ごと埋め
Sympathy 分かってたまるか 今さら同情なんぞされてたまるか
Sympathy 悔やんでいるのか しょうがないじゃないか
静かに、今まさに幕が下りてくところ みんな帰ってゆくだろう?
Sympathy 分かってくれるか 確かな息遣いがそこにあった
Sympathy だが生きてるうちに 誉められたかったな
ラストシーン;
ありったけの
花束を贈ろう
鳴りやまぬアプローズ
- 作詞者
岩下啓亮 Sardine
- 作曲者
岩下啓亮 Sardine
- プロデューサー
岩下啓亮 Sardine
- レコーディングエンジニア
岩下啓亮 Sardine
- ミキシングエンジニア
岩下啓亮 Sardine
- ギター
岩下啓亮 Sardine
- ベースギター
岩下啓亮 Sardine
- キーボード
岩下啓亮 Sardine
- シンセサイザー
岩下啓亮 Sardine
- ボーカル
岩下啓亮 Sardine
- バックグラウンドボーカル
岩下啓亮 Sardine
- ピアノ
岩下啓亮 Sardine
- プログラミング
岩下啓亮 Sardine
- ベル
岩下啓亮 Sardine

岩下啓亮 Sardine の“シンパシー”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
燃えてHighになるまで
岩下啓亮 Sardine
- 2
不滅の男
岩下啓亮 Sardine
- 3
好きになってください
岩下啓亮 Sardine
- ⚫︎
シンパシー
岩下啓亮 Sardine
- 5
裸足で踊って
岩下啓亮 Sardine
- 6
信頼2
岩下啓亮 Sardine
- 7
赤いホンダ
岩下啓亮 Sardine
- 8
兄弟
岩下啓亮 Sardine
- 9
藍を染めあげ
岩下啓亮 Sardine
1999年、私は確かに「遁走」の状態にあった。他人との関わりが希薄になり、同時代性を感じられなくなっていた。特に音楽においては流行とはまったく無縁になり、帰る家を見失ってしまったように感じていた。
つくった歌のカッコ悪さに、自分でも辟易していたが、その不恰好さを逆手に取ってやれと開き直ったのが、この時期の作品だ。ここに収められた9のトラックいずれもが、恥ずかしくなるようなクサさを放っているが、四半世紀もの時を経た今では、古いも新しいもなく、私には、ただの個性的な歌として響いてくる。
私は確かに崖っぷちまで追いこまれていた。が、だからこそ新境地を開拓できた。「藍を染めあげ」を録音したとき、確かな手ごたえを感じ、もう少しやってみようと決心した。
世紀末のこの時期の歌を紹介できて嬉しい。どうか楽しんで聞いてください。
アーティスト情報
岩下啓亮 Sardine
鰯こと岩下啓亮 Sardineです。 1983年から2003年までの20年間で、ひとり多重録音した楽曲が約200曲あります。これらを8枚のアルバムにまとめて2024年に順次アルバムをリリースしました。2025年はアンソロジーの代わりに、年代順に編集したアルバムを発表します。 その音楽は、多種多様です。親しみやすいポップスもあれば、社会的視点をそなえたメッセージソングもあります。プログレッシブな構築性もあれば、パンク的な破壊志向の側面もあります。手ごわいピアニストで、マッドなシンセサイザー弾きで、たどたどしいギタリストで、音の読めるベーシストで、緩いリズムのパーカッショニストで、ひとり多重コーラスを駆使する、不器用なシンガーソングライターです。それらすべてのパートが、一つの人格に統合されているのです。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。表情豊かな鰯の音楽を、ぜひお聞きください。
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