騙されて無修正動画が流出した私のジャケット写真

歌詞

騙されて無修正動画が流出した私

誰にも言えない

最初は ちゃんと目を見て

「好きだよ」って言った

信じた理由は

寂しかった それだけ

録ってるなんて 気づかなかった

赤いランプも 意味を知らなかった

服を脱ぐより先に

自分を 預けてた

騙されて

私の身体は ファイルになった

名前もないまま

番号で 回されて

笑われて

知らない部屋で 再生されて

私は今も

終わってないのに

知らないアカウント

知らないコメント

私を知った気で 笑う人たち

画面の向こうで

私はもう

人じゃなくなってた

家族にも 友達にも

聞かれたら 終わる気がして

イヤホンで 世界を塞いで

夜だけを 味方にした

騙されて

声も 顔も 切り取られて

どこからどこまでが

私なのか わからない

恥ずかしいのは

私の方だって

そう思わせた時点で

もう 完成だった

誰も触ってないのに

身体が 汚れた気がする

シャワーの水じゃ

流れない

私が悪いって

言えば楽なら

何回でも 言うよ

でも

それは 本当じゃない

騙されて

人生が 一度止まった

進んでる人たちが

眩しすぎて 見えない

助けてって

言えなかった

言ったら

もっと壊されそうで

私は今日も

何事もなかった顔で

生きてるだけ

  • 作詞者

    510

  • 作曲者

    510

  • プロデューサー

    誰にも言えない

  • グラフィックデザイン

    誰にも言えない

  • ボーカル

    誰にも言えない

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    騙されて無修正動画が流出した私

    誰にも言えない

この楽曲は、裏切りや暴力そのものを大きく描く作品ではない。
焦点が当てられているのは、**信じた瞬間から始まってしまった「奪われた後の時間」**である。

物語はごく普通の感情から始まる。
好意、視線、言葉、そして寂しさ。
そこには軽率さや扇情性はなく、「信じること」を選んだ一人の人間の自然な判断がある。
被害は、気づかないうちに、説明もないまま進行していく。

「身体がファイルになる」という表現は、この曲の核心だ。
人格や意思を切り離され、名前を失い、番号として消費されていく過程は、
加害者一人の問題ではなく、見る側すべてが関与してしまう構造的な暴力を示している。

この曲が特に鋭いのは、恥の所在がすり替えられていく瞬間を描いている点にある。
「恥ずかしいのは私の方だと思わされた時点で、もう完成だった」という感覚は、
暴力が成立する最後の工程が「自己責任の内面化」であることを静かに暴く。

ブリッジでは、触れられていないはずの身体が汚れたように感じるという、
言葉にしづらい後遺症が描かれる。
それは身体の問題ではなく、自分の境界線を侵された記憶が残っているからだ。

ラストに救済的な結論は用意されていない。
癒えたとも、乗り越えたとも言わない。
ただ、何事もなかった顔で日常を続けているという事実だけが提示される。

この楽曲は告白ではなく、糾弾でもない。
声を上げられなかった時間そのものの記録であり、
助けを求められない沈黙が、いかに合理的な自己防衛であるかを示している。

「生きてるだけ」という言葉は、諦めではない。
それは、壊されきられなかったという、
静かで確かな抵抗の形なのだ。

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