妖怪道中のジャケット写真

歌詞

忘れないで

DG5

昔は

夜が来れば

みんな

戸を閉めた

今じゃ

誰も

振り向かない

人の夜など

気にもしなかった

月も闇も

俺たちのものだった

森の奥には

逃げ道があって

土の匂いが

名前を覚えてた

それがいつから

変わったんだろう

木々は倒れて

道になって

冷たい壁が

空まで伸びて

帰る場所さえ

見失った

鉄の獣が

夜を走って

頭の上では

光が飛び交う

眠らない街

明るすぎる空

闇さえ今じゃ

隠してくれない

祠は消えて

川は囲われ

古い道には

名前がついて

俺たちだけが

取り残された

時代の端で

息を潜めてる

昔は

名前を呼ばれた

震える声でも

呼ばれていた

怖がられることさえ

今になれば

誰かに

覚えられてた証だった

妖怪なんて

もう誰も

恐れちゃくれない

時代になった

画面の中で

笑われながら

作り話だと

片付けられる

都市伝説とか

キャラクターとか

そんな名前に

塗り替えられて

それでもここに

いるんだよ

見えなくたって

いるんだよ

ねえ

誰かひとりでいい

俺たちのこと

覚えてないか

Ah…

消えたわけじゃ

ないのに

Ah…

忘れられただけ

昔は祟りと

恐れられた

名前を聞けば

子どもが泣いた

今じゃ絵本の

挿絵になって

丸い目をした

愛嬌者

「かわいいね」って

笑われながら

知らない顔で

ページをめくられる

怖がってほしい

わけじゃない

ただ

昔ここに

いたことだけ

忘れないで

ほしかった

祭りは残って

意味だけ消えて

歌は残って

理由を失くした

誰かが写真を

撮って帰って

次の季節には

忘れてしまう

百年守った

森の境も

昨日のニュースで

更地になった

俺たちが守った

ものの名前さえ

今は誰にも

届かない

消えるって

死ぬことなのか

忘れられることを

言うのだろうか

もしそうなら

俺たちはもう

半分くらい

消えている

妖怪なんて

もう誰も

恐れちゃくれない

時代になった

検索すれば

名前は出るのに

そこに俺たちは

映っていない

イラストになって

玩具になって

物語の中に

閉じ込められて

それでもここに

いるんだよ

この街の隅で

息をしてる

ねえ

誰かひとりでいい

本当にいたと

信じてくれないか

怖がられたかった

わけじゃない

祟りたかった

わけでもない

ただ

夜があって

森があって

川があって

その隣で

生きていただけ

人と同じように

帰る場所が

ほしかっただけ

名前を

忘れないで

声を

忘れないで

姿が

変わっても

昔話に

なっても

俺たちが

生きていたことを

誰か

覚えていて

妖怪なんて

もう誰も

恐れなくても

それでいいんだ

ただひとつだけ

願えるなら

消えたことには

しないでほしい

キャラクターでも

物語でも

入口ならば

それでいいから

その向こう側に

いた俺たちを

一度くらい

思い出してほしい

ねえ

誰かひとりでいい

夜道を歩く

その瞬間に

ふと

何かいるかもって

思ってくれたら

それだけでいい

忘れないで

忘れないで

名前が変わっても

姿が変わっても

忘れないで

忘れないで

ここにいたことを

森が消えても

祠が消えても

夜が明るく

なりすぎても

俺たちはまだ

この世界のどこかで

生きている

コンクリートの

隙間で

息を潜めて

まだ

俺たちは

ここにいる

  • 作詞者

    D:RISE

  • 作曲者

    D:RISE

  • プロデューサー

    D:RISE

  • ボーカル

    DG5

妖怪道中のジャケット写真

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闇が深まれば、彼らの時間が始まる。

月夜を練り歩く百鬼夜行、満開の桜の下で繰り広げられる宴、人ならざる者たちの妖しい恋。そして、時代の変化とともに居場所を失い、忘れられていく妖怪たちの切ない声。

華やかで、妖しく、時に激しく、そしてどこか哀しい——。

和楽器と現代サウンド、DG5の個性豊かな5つの歌声と重厚なフルハーモニーが描き出す、人と妖怪の世界の狭間。

恐れられ、愛され、語り継がれ、やがて物語になっていく彼らは、それでも今夜もどこかで生きている。

これは、忘れられゆく妖怪たちが残す
ひと夜の物語。

**DG5『妖怪道中』**
さあ、百鬼夜行のお通りだ。

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