

正解という 名の檻の中
明日を人質に 今日を売った
熱病みたいだった 情熱が
いつの間にか 平熱になってた
リスクは毒 安全は薬
そう信じて 飲み続けた錠剤
でも治ったのは 冒険心で
副作用は 魂の不在
全てが終わると思った瞬間
恐怖と解放が踊り出した
沈没する船の上で
初めて泳ぎ方を思い出した
僕の波がどんな形か
まだ知らないけど鳴ってる
止まってた振動が震え始めた
これが脈打つってことだろう
誰かの孤独と共鳴して
一瞬でも重なればいい
波は 波は
もう止められない
諦めるのが上手になった
期待しないのが大人だと思ってた
でも麻酔みたいな無関心は
やがて心臓も止めていった
部屋で聴いた他人の歌が
僕の中の僕を起こした
涙は解凍された感情
零度から体温へ
波は「氵」に「皮」
水に皮膚があるみたいに
傷ついて剥がれてまた生まれる
それでも流れは止まらない
僕の波がどんな温度かまだ
掴めないけど確かにある
冬眠してた細胞が春を感じてる
これが息をするってことだろう
誰かの沈黙と調和して
そっと震え合えたらそれで
波は 波は
永遠に続いていく
音のない音楽が
僕の中で鳴ってる
それが生きてる
唯一の証明
- 作詞者
nought
- 作曲者
nought
- プロデューサー
nought
- ギター
nought
- ドラム
nought
- ボーカル
kuu
- ソングライター
nought
- プログラミング
nought

零壱ノ間 の“波”を
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- ⚫︎
波
零壱ノ間
正解を選び続けて、自分を失くした。
明日のために今日を売って、リスクを避けて、安全な道を選んで。
気づけば心臓まで止まっていた。
でも、全てが終わると思った瞬間、
初めて自分の波を感じた。
「波」は、止まっていた振動が再び震え始める瞬間を描いた楽曲。
完璧じゃない、間違いだらけでもいい。
それでも流れ続ける、私たちの物語。
自分だけの、周波数を鳴らそう。



