絶対王政のジャケット写真

歌詞

小夜時雨

ボロボロス

僕一人 また一人

僕一人 ただ一人

僕一人 まだ一人

僕一人 なぜ一人?

すれ違うヤツらの

はしゃいでる声がうるさくて

スマホの音量爆上げて

歪んだメタルで掻き消した

首筋がかゆむ

髪を掻きむしる

小雨が慰めて

僕一人 また一人

僕一人 ただ一人

僕一人 まだ一人

僕一人 なぜ一人?

部屋の小窓をあける

冷たい空気がかけぬける

雨音を聞く僕の隣に

君と撮った唯一の写真

思い出の粘土細工

ちょっと濃いめのスープ

もう二度と会えないの?

僕一人 また一人

僕一人 ただ一人

僕一人 まだ一人

僕一人 なぜ一人?

君の真似をして

笑顔をつくれども

溢れだす涙

僕一人 また一人

僕一人 ただ一人

僕一人 まだ一人

ずっと一人 小夜時雨…

  • 作詞者

    慈慰

  • 作曲者

    さとし

  • レコーディングエンジニア

    さとし

  • ベースギター

    さとし

  • ボーカル

    慈慰

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このアルバムは、一人の悪口から始まった。

偉そうで。

自信満々で。

神を名乗り。

世界の中心に立ち。

異論は認めず。

反逆者は許さない。

そんな一人の人間を書いていた。

……そのはずだった。

気付けば出来上がっていたのは、一人の人間の物語ではない。

誰かを「絶対」だと思う者。

誰かを神のように祭り上げる者。

その「絶対」に反抗する者。

何者にもなれない自分ともがく者。

理不尽を青春と呼ぶ者。

欲望に飲み込まれる者。

酒に救いを求める者。

未来を信じて進み続ける者。

昨日の自分を壊そうとする者。

そして、大切な人を失い、一人になった者。

それぞれの物語は、まったく違う。

だが、そのすべては『絶対王政』という一つの世界で交わっていく。

表面的には、王を歌い、青春を歌い、酒を歌い、恋を歌う。

しかし、その奥には、それぞれ違うもう一つの物語が隠されている。

一度聴いただけでは見えない景色がある。

歌詞を読み返した時。

アルバムを最後まで聴き終えた時。

最初に受けた印象は、きっと少し変わっている。

『絶対王政』は、一つひとつの楽曲が独立しながら、最後には一つの世界を描き出す作品である。

すべてを聴き終えたあと、もう一度、一曲目から始めたくなる。

その時、この王国は最初とは違う姿を見せてくれるはずだ。

アーティスト情報

  • ボロボロス

    どういう関係なんだ、この二人。 最初に目に入るのは、白塗りの男。 その隣には、妙に堂々とした男が立っている。 まるで上下関係があるようで、そうとも言い切れない。 食いたい。 飲みたい。 寝たい。 金が欲しい。 偉そうにしたい。 口に出したら、だいたい終わっている。 でも、消えるわけじゃない。 今日だけならいい。 何が悪い。 構わない。 興味ない。 金よこせ。 オレこそが神。 ボロボロスでは、そういうものほど引っ込まない。 良心より野心。 反省よりチートデイ。 救いより神ウォーター。 弱気より下克上。 普段なら飲み込むしかないものが、ここでは妙に勝った顔をしている。 だから聴く。 正しくなりたいからじゃない。 慰めてほしいからでもない。 ろくでもないものが前に出るほど、隣に立つ男の独裁者ぶりが妙に効いてくるからだ。 ボロボロス。 欲望と野心と恨み節が、いちばん偉そうな顔をしているロックユニット。

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