

Moonlight, don’t take me away
月へ 帰る
その前に
お前さんのこと
覚えていたい
羽衣ひとつ
まとったら
この恋までも
消えるなら
Moonlight, don’t take me away
悲しくたって
かまいやせん
月へ帰るのが
怖いんじゃない
此処を忘れるのが
怖いんでござんす
竹の中から
生まれた日から
わっちの行く先
決まってたらしい
綺麗だ 姫だと
騒がれながら
誰もわっちにゃ
聞きゃしない
「何が欲しい」と
言われるたびに
欲しくもないもの
並べてみやした
蓬莱の玉
火鼠の皮衣
持って来られて
何になる
欲しかったものは
宝じゃない
名前も知らない
この気持ち
誰かに決められ
生きるんじゃなく
わっちが選んで
みたかった
【PRE HOOK】
十五夜の月が
近づくたびに
胸のどこかが
痛みやす
帰るところは
あちらなのに
どうしてこちらを
離れたくない
Moonlight, don’t take me away
月へ 帰る
その前に
お前さんのこと
覚えていたい
羽衣ひとつ
まとったら
この恋までも
消えるなら
Moonlight, don’t take me away
悲しくたって
かまいやせん
月へ帰るのが
怖いんじゃない
此処を忘れるのが
怖いんでござんす
春には桜
夏には蛍
秋には虫の
声を聞きやした
冬になりゃまた
雪を眺めて
「寒いね」なんて
笑いやした
永遠じゃないから
花は散る
いつか終わるから
抱きしめる
そんな当たり前を
知ったころ
迎えの月が
昇りやす
泣くということも
恋することも
こちらへ来るまで
知らなかった
苦しいものだと
思ってたのに
今じゃ全部が
愛おしい
五人の男が
宝を探した
帝までもが
わっちを望んだ
だけど誰ひとり
聞かなかった
「お前はどこで
生きたいんだ」
月か 此処か
永遠か 今か
答えなんざもう
決まっていやす
千年生きても
忘れるくらいなら
一夜の記憶を
抱いていたい
綺麗なままで
帰るくらいなら
泣いたこの顔を
覚えていたい
罪だというなら
それでもいい
此処を愛した
それが罪なら
天の羽衣
持って来ないで
まだ袖を
通したくない
悲しみが全部
消えるのなら
幸せまでも
消えちまう
月には涙が
ないというなら
わっちは此処で
泣いていたい
永遠なんぞ
いりゃしない
今夜をわっちに
おくんなまし
Moonlight, don’t take me away
月へ 帰る
その前に
お前さんのこと
覚えていたい
羽衣ひとつ
まとったら
この恋までも
消えるなら
Moonlight, don’t take me away
悲しくたって
かまいやせん
月へ帰るのが
怖いんじゃない
此処を忘れるのが
怖いんでござんす
永遠なんぞ
いりゃしない
散ってしまうから
花はいい
終わってしまう
命だから
わっちはこんなに
愛せやした
……月が
綺麗でござんすね
だから今夜は
見たくありやせん
- 作詞者
Liminal Reverie, shintaro
- 作曲者
Liminal Reverie
- プロデューサー
shintaro
- 共同プロデューサー
Liminal Reverie
- プログラミング
Liminal Reverie

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かぐや姫 - Don’t Take Me Away -
Liminal Reverie
月へ帰ることが、怖いんじゃない。
この地上を、忘れてしまうことが怖かった――。
『かぐや姫 - Don’t Take Me Away -』は、日本最古の物語のひとつ『竹取物語』をモチーフに、かぐや姫の心を新たな視点から描いた三味線 × Detroit Trap。
竹から生まれ、美しい姫と讃えられ、求婚者たちから宝を差し出される日々。
けれど、誰も彼女に聞かなかった。
「お前は、どこで生きたいんだ」と。
春には桜が散り、夏には蛍が舞う。
秋には虫の声を聞き、冬には雪を眺める。
永遠ではないからこそ美しい、地上の時間。
泣くことも、恋することも、別れを惜しむことも知ったころ、空には迎えの月が昇る。
天の羽衣をまとえば、悲しみも未練も消えてしまう。
けれど――
悲しみを失うことが、幸せまで失うことなら。
永遠なんぞ、いりゃしない。
鋭く切ない三味線の響きと、重く沈む808、Detroit Trapのビートに乗せて描くのは、月へ帰る運命に抗う、ひとりの姫の物語。
帰りたくないのではない。
愛したことを、忘れたくない。
月が綺麗でござんすね。
だから今夜は、見たくありやせん。
アーティスト情報
Liminal Reverie
**Liminal Reverie(リミナル・レヴェリー)**は、 「現実と夢のあいだ」をテーマにした インストゥルメンタル・プロジェクト。 昼と夜のあいだ。 賑わいのあと。 現実と夢が、まだ分かれきらない瞬間。 そこに残る気配、余韻、空気を音にする。 和と洋、対になる二つの軸を持ち、 和:江戸lofi 洋:Liminal Reverie それぞれ異なる世界観で楽曲を制作している。
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