但馬屋金御縄野播州賀古室津・教信お夏之七墓廻のジャケット写真

但馬屋金御縄野播州賀古室津・教信お夏之七墓廻

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inspired by 近松門左衛門 『賀古教信七墓廻(かこきょうしんななつがかまわり)』(1685)

通称「お夏清十郎(おなつ せいじゅうろう)」として知られる実話を基にした物語です。 「身分違いの恋」「濡れ衣」「逃避行」、そしてタイトルにもある「夜の墓場での狂乱と再会」が最大の見せ場です。先ほどの楽曲テーマ(Dark Bouncy Flamenco / Horror)に非常にマッチする、退廃的で美しい狂気が描かれています。

播州室津(むろつ)の造り酒屋の息子だが、事情があって姫路の米問屋「但馬屋(たじまや)」の手代(従業員)として働いている。美男子で誠実。但馬屋の主人・久左衛門の妹(または娘)。清十郎と深く愛し合っている。
但馬屋の別の手代。清十郎を妬み、お夏を狙う悪役。 お夏の兄(主人)。お夏を別の豪商に嫁がせようとしている。

2. あらすじ
姫路の豪商・但馬屋では、手代の清十郎と、主人の妹・お夏が密かに愛し合っていました。しかし、身分違いの恋は許されず、お夏には他家への縁談が進められていました。ある日、清十郎は店の大金(または名刀)を預かりますが、同僚の伊市の奸計(かんけい)により、その金を盗まれてしまいます(あるいは伊市が盗んで清十郎の罪にする)。 「不義密通」に加えて「横領」の罪まで着せられた清十郎は、申し開きもできないまま店を逃げ出し、追われる身となります。

【展開:狂乱の彷徨】
清十郎は故郷の室津へ向かいますが、追っ手の目を逃れるため、心労と恐怖で半ば正気を失いかけながら各地を彷徨います。 一方、お夏も清十郎が恋しく、店を抜け出して彼の後を追います。舞台は播州賀古(現在の兵庫県加古川市)にある教信寺(きょうしんじ)。 ここは平安時代の僧・教信上人にまつわる「七つの墓」がある霊場です。夜、清十郎はこの墓場に隠れていました。 そこへ、狂ったようにお夏が駆けつけます。二人は墓場で再会を果たします。「七墓廻り(ななつがかまわり)」の道行(みちゆき)、追っ手が迫る中、手を取り合って夜の墓地を巡り歩きます。

「これが我が身の終わりの墓か」

「死んで一緒になれるなら、この墓こそが婚礼の床」
ここが最も美しく、恐ろしい場面です。


実際の台本のセリフから抜粋


「この……はかばらが……」
「ねや……じゃ……」

「……南無(なむ)……」
「……南無(なむ)……」
「……南無(なむ)……」

「御用(ごよう)……御用(ごよう)……」
「神妙(しんみょう)に……致(いた)せ……」
「但馬(たじま)屋(や)の……金(かね)……」
「盗(ぬス)みし……咎(とが)……」

「縄(なわ)……打(う)て……」
「縛(しば)れ……縛(しば)れ……」

「一(ひと)つ……二(ふた)つ……」
「賀古(かこ)の……教信(きょうしん)……」
「三(み)つ……四(よ)つ……」
「石(いし)の……塔(とう)……」
「七(なな)つ……墓(はか)……」
「廻(まわ)り……て……」
「足(あし)も……千鳥(ちどり)……」

「もし……もし……」
「ここな……お夏(なつ)が……」

「あな……懐(なつ)かし……」
「お夏(なつ)……じゃな……」
「この……はかばらが……」
「ねや……じゃ……」

「誰(た)そ……?」
「そちは……誰(た)そ……?」
「虚無僧(こむそう)じゃ……」
「虚無僧(こむそう)じゃ……」


「竹(たけ)に……雀(すずめ)は……」
「品(しな)……よく……止(と)まる……」
「チョイと……止(と)まる……」

「一(ひと)つ……二(ふた)つ……」
「賀古(かこ)の……教信(きょうしん)……」
「三(み)つ……四(よ)つ……」
「石(いし)の……塔(とう)……」
「七(なな)つ……墓(はか)……」
「廻(まわ)り……て……」
「足(あし)も……千鳥(ちどり)……」

「……狂(くる)うたか……」
「……狂(くる)うたか……」
「……狂(くる)うたか……」

「あな……懐(なつ)かし……」
「お夏(なつ)……じゃな……」
「この……はかばらが……」
「ねや……じゃ……」

「但馬(たじま)屋(や)の……金(かね)……」
「盗(ぬス)みし……咎(とが)……」
「縄(なわ)……打(う)て……」
「この……はかばらが……」
「ねや……じゃ……」

「……南無(なむ)……」
「……南無(なむ)……」

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