自堕落のジャケット写真

歌詞

自堕落

Liminal Reverie

明日から

本気でござんす

今日はどうにも

日が悪い

昼まで寝たなら

もう夕暮れ

起きたついでに

一杯やるか

銭ぁねぇ

仕事もねぇ

されどなぜだか

困りゃしねぇ

ツケが溜まれば

また明日

どうにかなるのが

江戸ってもんよ

明日から

本気でござんす

……まあ

明日になったら

考えやしょう

朝の鐘なら

聞いた気がする

布団の中から

聞いた気がする

烏が鳴いて

目を開けりゃ

お天道さんが

もう真上

隣のおかみは

洗濯してる

向かいの旦那は

とっくに仕事

長屋で一人

寝転んで

煙管ふかして

また目を閉じる

「いつまでそうして

いるんだい」

そんなこたぁ

あっしも知らねぇ

急いで生きても

百年そこら

だったらもう少し

寝かせてくだせぇ

腹が減ったら

起きりゃいい

喉が渇けば

飲みゃいい

世の中そんなに

急いでどこへ

あっしを置いて

行ってくだせぇ

明日から

本気でござんす

今日はどうにも

日が悪い

昼まで寝たなら

もう夕暮れ

起きたついでに

一杯やるか

銭ぁねぇ

仕事もねぇ

されどなぜだか

困りゃしねぇ

ツケが溜まれば

また明日

どうにかなるのが

江戸ってもんよ

明日から

本気でござんす

……まあ

明日になったら

考えやしょう

夕方ようやく

長屋を出れば

馴染みの酒場が

暖簾を出した

「ツケならもう

一杯だよ」

そう言われながら

一杯頼む

肴はいらねぇ

塩だけくだせぇ

贅沢なんざ

身分じゃねぇ

隣の旦那が

仕事をくれる

「荷物を一つ

運んでくれ」

今日はちょいと

腰が痛い

昨日は確か

頭が痛い

明日だったら

行ける気がする

……明日になれば

また言いやしょう

米は高ぇし

銭ぁねぇ

長屋の家賃も

待っちゃくれねぇ

火ぃ出りゃ

家まで燃えてなくなる

建て直した頃

また火が出やがる

お上はあれこれ

お触れを出すが

こっちの暮らしを

見ちゃいねぇ

贅沢するな

酒控えろ

あれもするなで

これもするな

真面目に働き

腰痛め

貰った銭ぁ

右から左

だったら何のため

働くんでぇ

汗水垂らして

誰が笑う

天下のことなら

偉い人に

明日のことなら

明日のあっしに

今日のあっしにゃ

関係ねぇ

布団を敷いて

はい

おやすみなせぇ

昔はこれでも

腕が立つ

なんて話も

あったとか

鞘の刀は

錆びちゃいねぇが

抜くような用事も

ありゃしねぇ

でかい望みも

ござんせん

天下を取ろうとも

思いやせん

畳一畳

酒一杯

それだけありゃあ

……まあ

十分でござんしょ

明日から

本気でござんす

昨日も確か

そう言いやした

昼まで寝たなら

もう夕暮れ

起きたついでに

一杯やるか

銭ぁねぇ

仕事もねぇ

夢も別に

ありゃしねぇ

それでも月ぁ

綺麗だし

酒もそこそこ

旨いじゃねぇか

明日から

本気でござんす

……まあ

本気にならずとも

生きてりゃ

いいでござんしょ

  • 作詞者

    Liminal Reverie, shintaro

  • 作曲者

    Liminal Reverie

  • プロデューサー

    shintaro

  • 共同プロデューサー

    Liminal Reverie

  • プログラミング

    Liminal Reverie

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    自堕落

    Liminal Reverie

朝の鐘が鳴っても、布団から出ない。
目を覚ましたころには、もう夕暮れ。

仕事はない。
銭もない。
ツケは溜まっている。

それでも、酒はそこそこ旨いし、
今夜の月も悪くない。

『自堕落』は、江戸の長屋でだらだらと暮らす、
ひとりの浪人を描いたBoom Bap。

米は高い。家賃は待ってくれない。
真面目に働いたところで、貰った銭は右から左。

「天下のことなら偉い人に。
明日のことなら、明日のあっしに。」

三味線の乾いた音色と、
ゆるく揺れるBoom Bapのビートに乗せて描くのは、
世間の正しさから少し降りてしまった男の一日。

昔は腕が立ったとか、立たなかったとか。

刀は壁に立てかけたまま。
今日も働く気はござんせん。

明日から、本気でござんす。

……まあ、
明日になったら考えやしょう。

アーティスト情報

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