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Seiji Lakefield 6th Album
Surrender to the music
Seiji Lakefield、通算6作目となる本作は、「音楽の持つ、人の心に寄り添う力」 をテーマに紡がれたアルバムである。
4つの物語が、それぞれ異なる人生の断片を描きながらも、人を想う温もりという一点に収束していく。
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1. Vertigo
自由奔放で、機知に富みながらも感情の起伏が激しい彼女。凡庸な男は翻弄され、その心は揺れ動く。
かつて愛した女性の姿を、目眩く変わる紫陽花の色彩になぞらえ、正岡子規の一句 「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘」 に着想を得ている。
移ろいゆく愛の真実と虚実を、切実な視点から描いたオープニングナンバー。
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2. One Umbrella
再会した男女の心を描く。
UKロックを基調としたバンドサウンドは、青春の日々を彩るシャンペンの黄金の泡立ちのように煌めきながらも、やがてそれぞれ別の道へと歩んでいった過去を思わせる。
久しぶりの再会に、かつてのような激しさは戻らない。そこにあるのは、過ぎた恋路の余韻と哀愁。
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3. Heartache
ティーンエイジャーの少女の心を切り取った楽曲。
甘酸っぱさとほろ苦さが入り混じり、夕暮れのブルーから茜色へと変わる空模様のように心は揺れる。
「彼に会いたい、駆け抜けたい」——けれどもどこか素直になれない。そんな歯痒さを透明なメロディに映し込んだ。
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4. ルルヴェ
老境に差し掛かった孤独な老人が、かつての学舎で亡き妻の幻影を思い起こす。
優雅に踊る彼女の姿、ヒースの香り、汗ばむうなじの乱れ髪。記憶は鮮明に蘇り、水鳥のように静かに立ち尽くす。
哀しみを抱えながらも、人を想う心の温かさが静謐に流れる。
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結びに
若き日の恋、切ない想い、愛した人の面影、そして老境の孤独。
人生の起承転結を織り込みながらも、根底に流れるのは「誰かを想う心の力」。
それこそが、Seiji Lakefield が今作に込めた「音楽の真髄」である。
インディペンデントで音楽制作をしている Seiji Lakefield と申します。 AIアプリを用いて、自作の詩やポートレートからインスピレーションを得た楽曲制作を行っています。 私が最も大切にしているのは、楽曲を聴いたときに立ち上がる “Feeling” や “Groove” です。 ボーカロイドの表現についても、英語で歌わせたときが最も人間に近い響きになると感じており、より感覚的に、より自由に楽しんでいただけたなら幸いです。 UKロック、ジャズ、グランジ、AOR、ハウス、R&B、K-POP── さまざまな音楽の要素で描く「青春の肖像」を、 年齢を重ねた“今の自分の音”として再構築しています。 青春の瑞々しさに、時を経たことで生まれた静かな深みを重ね合わせた作品です。 もし、この音楽たちの世界観に、 あなたの心と響き合う瞬間がありましたなら、これ以上の喜びはありません。
Lakefield Inc.