人の為のジャケット写真

歌詞

人の為

零壱ノ間

「人の為」って書いて「偽」

誰が決めた皮肉だろう

善意の仮面 被るくらいなら

素顔の悪意の方が 美しい

献身は 自己満足の変形で

利他は 利己の言い訳

だから僕は 認めてる

全部 自分の為だって

正直者が バカを見る?

いいさ バカで構わない

偽善より 醜悪なのは

偽善を隠す 偽善だ

やりたいように やる それだけ

誰の許可も いらない

愛したいから 勝手に愛する

返事なんて 期待してない

こんな歌も 自己愛の延長

でも嘘より 綺麗だろう?

今日も書く 明日も書く

僕の為の 僕の歌を

感謝されたくて 優しくする

褒められたくて 頑張る

その醜さを 認めた時

初めて 人間になれた

聖人君子の コスプレより

煩悩まみれの 素顔がいい

清濁 併せ呑むんじゃない

濁りこそが 本質だ

オスカー・ワイルドが 笑ってる

「誠実さは 最高の偽善」だって

じゃあ偽善の偽善は 誠実か?

二重否定で 真実か?

どうでもいい そんな言葉遊び

僕は僕を 愛したいだけ

やりたいように やる それだけ

世界の為なんて 嘘つかない

愛したいから 勝手に愛する

見返りは 自己満足でいい

こんな歌も 自慰行為の派生

でも偽善より 正直だろう?

今日も書く 死ぬまで書く

僕の為の 僕の墓標を

人の為なんて

偽の語源だろう?

だから僕は

僕の為に生きていく

  • 作詞者

    nought

  • 作曲者

    nought

  • プロデューサー

    nought

  • ギター

    nought

  • ベースギター

    nought

  • ドラム

    nought

  • キーボード

    nought

  • ボーカル

    kuu

  • ソングライター

    nought

  • プログラミング

    nought

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    人の為

    零壱ノ間

「人の為」という言葉が「偽」という字になるという日本語の皮肉な構造から着想を得た楽曲。利他主義の裏に潜む自己愛、善意という名の自己満足、そして偽善の多層構造を、文学的でありながら挑発的な歌詞で描き出している。

オスカー・ワイルドの「誠実さは最高の偽善」という逆説を引用しながら、現代社会における「正しさ」への疑問を投げかける本作。「やりたいようにやる」という一見自分勝手な宣言の中に、むしろ誠実さを見出そうとする、芸術至上主義的アプローチが光る。

サウンド面では、日本のオルタナティブロックの影響を受けた疾走感のあるピアノと、感情的なギターソロが印象的。AIボーカルkuuの透明感のある歌声が、皮肉な歌詞に不思議な美しさを与えている。

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