WASOU Front Cover

Lyric

Utsusemi

mike

望まずしてこの身は染まり

灯を纏ふ夜の間に

笑めと命ずる声ばかり

何のためぞや この仮面

閉ざされし戸に鍵などなく

逃げれば罪と唄われる

遊女などと呼ばれども

これが生きよと誰が言ふ

媚びて売らるる命ひとつ

徒に咲きて散るばかり

願ひしものは垣根の外

陽のさす径 独り行く

されど閉ぢられ淡き灯

名もなき我は影にゐて

明日を語れば笑まれし日々

指さす声に声を失ふ

遊女などと誰が決む

心の奥を誰が知る

飾られしは皮膚のみ

真の声は此処に在り

月の雫も届かずに

磨かれ剥がれただの器

値をつけられ並べられ

拒む術なく笑ふのみ

遊女などと名を背負ひ

消ゆる叫びを喉に留め

籠の中にも空は見ゆ

名を持たぬまま明日を問ふ

夢に浮かぶは里の空

縁先 揺らぐ母の唄

ただ帰らん我が居処へ

此処には非ず 我が心

  • Lyricist

    mike

  • Composer

    mike

  • Producer

    mike

  • Programming

    mike

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