Lyric

聴き継ぎしその耳もとへ

そよぐ想ひを今こそ届けん

古の詞 紡ぎし声は

心の奥へ優しく沁みる

咲く花の色や匂ひも

口ずさめば届くもの

ひとひらの想ひを添へて

今日という日に彩をさす

すれ違ひ戸惑ふ日でも

響く音が胸を撫でる

寄り添ふ術を知るたび

伝えたいこと増えてゆく

遥かなる音の雫

空へと舞ひ上がれ

光の粒を繋ぎ

希望の歌へ変はれ

流るる時の中に

温もりを咲かせて

密やかでも確かに

明日へ橋を架けよう

声の余光 胸にそよげり

移ろふ日々もいとをかし

綴りし詩 名残を残し

誰かの夢に花を咲かす

風に揺れ届く願ひは

目に見えずとも強し

一人の囁きなれど

心の奥そっと照らす

時に痛みも背負ふ

詞の響きは儚くも

真を宿す音色

それこそが力となる

紡がれし色と香り

夢路を飾るように

ささやかでも尊い

灯りを残して往け

悲しみを消す術でなく

寄り添ふ形となりて

歌の中に生きる

古の言の葉

たった一度の声が

救ふ心もある

気まぐれに見ゆるものほど

尊きものと思へ

今日を言祝ぐ響き

永久に舞へ言霊よ

忘れられてもよし

優しき意志が残るなら

この詞に込めし想ひ

貴方の胸に届いていますか

私の声は此処にあります

そっと寄り添ふ悠久の調べ