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棟方志功のノミで頭をえぐり取られたーーーー鈴木諭氏は棟方志功の版画を見て受けた衝撃をそう語った。
およそ絵を見た印象を表現する言葉では無いのだが、一度でも棟方版画を見たことがある人ならば、その形容詞にも頷けよう。
言うまでもなく、棟方志功は日本を代表する版画家であり、今年は生誕120周年にあたる節目の年である。
青森出身という背景・仏教への厚い信仰心などの影響が煮えたぎる鍋に放り込まれ、表現しがたい形で版木に表出してくるその様は、まさに棟方志功でしか表現できないものだ。
鈴木諭氏は近年絵筆も握り始めたが、棟方版画の模写をしていると他の絵師では感じないような、「自分へ溶け込んでくる感覚がする」と語る。
それはやはり同じ東北という血がそう感じさせるのであろうか。
溶けだしたものが音楽として溢れ出した本作「棟方志功のノミで頭をえぐり取られた」を聴き、氏の言うところを感じてみて貰いたい。
地獄の詩世界と秋田弁ブルースを唄う、ただの秋田県人。じゅんさい王国(旧・山本町)出身。2023年頭より弾き語りを本格始動し、代表曲である『犬の川』はライブ演奏を通し多数の人間から「これは犬の楢山節考だ」などと激賞を得た。また秋田弁ブルースは「何を言ってるか全く分からないけど面白い」等の声を集め、ライブの重要要素の一つとなっている。
哥処 墨林庵