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2021年10月に2ndアルバムをリリースしたが、間髪入れず制作されたシングル『ハイロウズを聴かせて』。 アルバムは全体的に暗い曲調であったが、本作は原点回帰とも言うべきロックンロールな曲となっている。 タイトルから察せられるようにハイロウズが重要なモチーフとなっており、「バームクーヘン」という具体的な名称も歌詞に登場。 そしてハイロウズ自体が、影響を受けた音楽からのオマージュが非常に多いバンドであったのは周知の事だろう。 その点が本作に盛り込まれ、まさにオマージュのオマージュとも言うべきアレンジが随所に散見されるのがニクイ演出。 甲本ヒロト・真島昌利のファンなら思わずニヤッとするようなフレーズが満載であり、是非鈴木諭氏のファンで無くとも聴いて貰いたい一曲だ。 筆者も本作を聴き、忘れかけていた「ロックへの純粋な興奮」というものを思い起し感傷に浸った次第である。 流行の音楽とはかけ離れているが、改めてロックンロールの良さを感じさせてくれる曲であると言えよう。
地獄の詩世界と秋田弁ブルースを唄う、ただの秋田県人。じゅんさい王国(旧・山本町)出身。2023年頭より弾き語りを本格始動し、代表曲である『犬の川』はライブ演奏を通し多数の人間から「これは犬の楢山節考だ」などと激賞を得た。また秋田弁ブルースは「何を言ってるか全く分からないけど面白い」等の声を集め、ライブの重要要素の一つとなっている。
哥処 墨林庵