

虫の音ひとつ
川風ひとつ
今宵ゃ
いい月でござんすね
……まあ
月なんざ
見ちゃおりませんが
月見酒 月見酒
今宵ゃ月まで
酔っていやす
お前さんが
笑うたび
盃ばかりが
空きやしょう
Harvest Moon
Stay with me tonight
月ぁ沈んでも
かまいやせん
この一夜だけ
明けなきゃいいと
言えずにまた
一杯やりやす
大川渡る
秋の風
屋形の灯りが
水に揺れ
すすきの穂先も
頭を垂れて
十五夜様を
眺めてる
団子をひとつ
つまみながら
「いい月ですね」と
お前さん
そうでござんすねと
答えたものの
あっしが見てんのは
横顔だけ
酒がうめぇか
月がいいのか
今夜ばかりは
わかりゃせん
ただもう少し
ここにいたくて
空いた盃
また満たす
ちびり ちびり
夜が更ける
ゆらり ゆらり
舟が行く
月にゃ雲など
かかるくせに
この恋だけは
隠せやせん
月見酒 月見酒
今宵ゃ月まで
酔っていやす
お前さんが
笑うたび
盃ばかりが
空きやしょう
Harvest Moon
Stay with me tonight
月ぁ沈んでも
かまいやせん
この一夜だけ
明けなきゃいいと
言えずにまた
一杯やりやす
遠くで聞こえる
三味の音に
虫の音重なる
秋の夜
川面に落ちた
丸い月
舟が通れば
二つに割れる
「寒くなったね」と
袖を寄せ
お前さん少し
近くなる
たったそれだけ
それだけなのに
酒より頬が
熱くなる
春なら桜
夏なら花火
秋なら月を
口実に
冬が来るまで
待てやしねぇが
今夜もやっぱり
言えやせん
One cup
Two cups
夜はまだ長ぇ
Full moon
Slow groove
川風にまかせ
団子にすすき
虫の声
江戸の夜空に
浮かぶ月
粋だなんだと
言われたって
惚れた相手にゃ
ただの意気地なし
月ならあんなに
丸いのに
あっしの言葉は
角ばかり
「好き」の二文字を
飲み込んで
代わりに酒を
流し込む
もしも月が
しゃべれるなら
あっしの代わりに
言っておくんな
今夜隣で
笑ってる
この人だけを
見ていたと
月見酒 月見酒
今宵ゃ月まで
酔っていやす
お前さんが
笑うたび
秋の夜風も
優しくなる
Harvest Moon
Stay with me tonight
月が西へと
傾いて
「また来年も」
そう言った
お前さん
……なら
来年までにゃ
言いやしょう
……まあ
今夜はもう一杯
月見酒
- 作詞者
Liminal Reverie, shintaro
- 作曲者
Liminal Reverie
- プロデューサー
shintaro
- 共同プロデューサー
Liminal Reverie
- プログラミング
Liminal Reverie

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月見酒 - Harvest Moon
Liminal Reverie
十五夜の月が、大川の水面を静かに照らす夜。
すすきが秋風に揺れ、屋形船の灯りが川面を流れてゆく。
『月見酒 - Harvest Moon -』は、江戸の秋の夜を舞台にした月見酒の歌。
隣にいるお前さんと、月を眺めながら一杯。
「いい月ですね」と言葉を交わしながらも、本当に見ているのは月ではなく、その横顔。
盃を重ねるほど夜は更けてゆくのに、
肝心な「好き」の二文字だけは、どうにも口から出てきやせん。
月ならあんなに丸いのに、
あっしの言葉は角ばかり。
三味線の響きとHip Hopのビートに乗せて描く、
少し酔っぱらいで、少し意気地なしな江戸の恋物語。
月が沈むまで、もう一杯。
今宵ゃ月まで、酔っていやす。
アーティスト情報
Liminal Reverie
**Liminal Reverie(リミナル・レヴェリー)**は、 「現実と夢のあいだ」をテーマにした インストゥルメンタル・プロジェクト。 昼と夜のあいだ。 賑わいのあと。 現実と夢が、まだ分かれきらない瞬間。 そこに残る気配、余韻、空気を音にする。 和と洋、対になる二つの軸を持ち、 和:江戸lofi 洋:Liminal Reverie それぞれ異なる世界観で楽曲を制作している。
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