日頃覺唄壷阪庭砂浄土由縁眼明詠聲のジャケット写真

日頃覺唄壷阪庭砂浄土由縁眼明詠聲

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トラックリスト

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inspired by 加古千賀『壷阪霊験記(つぼさかれいげんき)』(1879)
加古千賀(豊竹団平の妻)。福地桜痴の添削が入っているとされる 。

日頃覺唄壷阪庭砂浄土由縁眼明詠聲
『壺阪霊験記』(つぼさかれいげんき)は、明治時代に作られた浄瑠璃・歌舞伎の世話物(一段)で、奈良の壺阪寺を舞台に、盲目の夫・沢市と、その目を治そうと献身的に尽くす妻・お里の夫婦愛と、観音の奇跡を描いた物語です。山へ身を投げる凄惨な場面が、一転して開眼という奇跡へ繋がる名作として知られています。

盲目の沢市と妻・お里の貧しい生活: 大和国(奈良県)の壺阪寺の近くに住む座頭(盲目の按摩)の沢市は、妻のお里が毎晩どこかへ出かけていることを疑い、詰問する。

お里は沢市の目が明く(見えるようになる)よう、壺阪寺の観音様に毎日参詣していたと告白。疑ったことを恥じた沢市は、お里の深い愛を感じる。
沢市は、自分とお里が共にいることで彼女を苦しめていると絶望し、真の愛ゆえに、妻が目を離した隙に壺阪寺の谷底へ身を投げる。

後を追って身を投げたお里と共に、観音の霊験によって二人は生き返り、沢市の目は元通りに見えるようになる。夫婦の深い絆が奇跡を起こした。




実際の台本のセリフから抜粋

「コレこの壷阪なら。あなたに隔(へだ)てはないわいな。
モ兎角(とかく)信心(しんじん)といふものは。」


「これこんな時にはわつさり(あっさり)と。
日頃覺えの唄(うた)なりと。


氣晴らしに歌はんしたらどうぢゃの」

「松の音(ね)さへ身に沁みて。


思ひ出づる程。涙が先へ落ちて流るゝ」


「憂(う)きが情(なさけ)か情が憂きか。
露(つゆ)と消え行く。
我が身の上は。
又しても〜。
夢(ゆめ)か現(うつつ)か。


……今の迷ひ」

御眼病(ごがんびょう)芳(かんば)しくなく。
今に至つて西國(さいごく)の。
六番(ろくばん)の札所(ふだしょ)

この壷阪の尊像(そんぞう)へ。

「殊にえらい疱瘡(ほうそう)で。モ見る影もない顔形(かおかたち)。
どうでわれの氣に入らぬは無理ならねど」

「そなたが一心の。願った上は不思議(ふしぎ)の。
枯れたる木にも花が咲くとやら。
見えぬ此目は枯れたる木だ。
ア、どうぞ花が咲かしたいでばかり居やしやんすと。

「壺阪の。庭の砂(いさご)も淨土(じょうど)なるらん。
さつと輝く光明(こうみょう)につれて」
聞ゆる管弦(かんげん)の聲(こえ)。


……氣高(けだか)き上臈(じょうろう)の姿を假(かり)に観世音(かんぜおん)」

「誓ひは深き壺阪の御寺(みてら)を。さして。
三つ辿(たど)り行く。
……折しをり(折しも)。
坂の下よりも。御詠歌(ごえいか)を。
……道の栞(しおり)にて。」
「暁(あかつき)の七つに鐘(かね)を聞き。」

「信心は大事なれど。病ひは痼(かた)まるからといふからは。
……枯れたる木にも花が咲くとやら。
見えぬ此目は枯れたる木だ。
ア、どうぞ花が咲かしたいでばかり居やしやんすと。
猶(なほ)病ひは重ならう」


「いかに澤市承はれ。汝前生の業により盲目となつたり。
日頃信心する功徳にて。

壽命を延ばし眼にかへります」

「ア、。コレ。アノ。ほんにコリヤ眼が明いてある。
オ、。眼が明いた。眼が明いた。

「コレこの壷阪なら。あなたに隔(へだ)てはないわいな。
モ兎角(とかく)信心(しんじん)といふものは。」


氣(き)を長う歩みを運ん(で)」

「松の音(ね)さへ身に沁みて。


思ひ出づる程。涙が先へ落ちて流るゝ」

フッ唱ふる詠歌(えいか)の聲(こえ)澄みて。
本堂(ほんどう)の。御前(おんまえ)近く。

「ヤ、ヤ、ム、。最前(さいぜん)聞けば。
アノ坂を登りて右へ行けば。

壺阪の霊地(れいち)の土となれば。


未来は助かるらん
未来は助かるらん

チェ、観音様のお蔭。
チェ、観音様のお蔭。

アーティスト情報