Lyric

ねぇ、わかんないんだ。

“人が死ぬ物語は綺麗だな。”って

あの日君は言って笑ったけど

ねぇ、わかってたんだ、

先に逝ってしまうこと。それなのに

気付かないフリをしてごめんな。

揺れている夏風、汗を拭って向き直る

こんな顔君にだけは見られたくなかったから

眠る君の肌をなぞって思い出すんだ

あの時零れ落ちた幸せの日々を

さよならはきっと　また会う為の魔法だ

だから言うよ。ちゃんと受け取ってよ

”馬鹿みたいだな”ってただ

”なんでだよ”ってまた

叫んでみても伝わらないしさ

いつもさよならだけを繰り返す人生なんて

終わりにしてよ。ちゃんと息も止めてさ

君がいない夏にただ慣れてく事だけがさ

怖いんだけど今だけは言うよ

「さよなら、」

劈く蝉時雨、耳を塞いでしゃがみ込む

わかってる。

まだこのままじゃ明日には進めないな

眠る君が浮かぶ

いつだって思い出すんだ

僕はあの日のままで

さよならだって言えないで生きてる僕を

許してくれよ、

また叱ってくれよ

どんなに伝えたくても君はここにいないから

虚しいだけで報われないんだ

だからさよならだけを繰り返す人生なんて

終わりにしよう。ちゃんと息も止めてさ

なんて嘘さ。

きっとただ君がいない夏の中、

時を止めて忘れたくないだけ

言葉では伝えられない。

だから歌うよ、くだらない世界で

僕も連れていけよ

独りにすんなよ

やっと夢の端に触れたのに

君は見てくれないんだ

なあ、ふざけんなって

さよならはきっとまた会う為の魔法だ

ちゃんと言うから。受け取ってくれよ

君がいた夏の日々は溶けて消えてゆくだけ

それでもいいさ、いつか会えるから。

「　さよなら　」