Lyric

また今日を迎えた

また生きて、新たな一日を乗り越えなくてはならないこと

それが何よりも憂鬱であった

最初から独りの方がよかった

愛を探し飛び愛を語り酔い愛をただ看取り

オレにない価値はもう

こんな孤独なオレを好きになってくれてありがとう

オレのせいだ

もうオレの背に立つ命たちは尽き

一本木に棲む漆黒に溶けた形も歪んだ荒む老い鳥

木洩れ日が射す二つの命

貴方との記憶唄うと気負い

自責に連なる自責に飲まれて

悲劇に繋がる軌跡辿ってく

まだあるからとか思っていたよな

どんな不条理にも抗う性

君を思えば赤らむ肌

オレの心の臓高鳴るただ

でもそれすら守れぬ邪魔な姿

これだけ残った空なる殻

口ずさめるのはたかが唄だ

君を思えば最愛でした

新たな景色を描いたり消したり

笑うもできれば泣いたりできた

君がいないと退廃的だ

持ちたくないから君へ仕舞う愛

もうこれ以上は生きていたくない

でも生きてしまう

君の記憶まで千切れちまう

卵をつつく その殻薄く

産まれるはずの子どもがおらず

継がれる数だけ砕ける明日

今オレに残る朽ちた羽

もっと生きろなど無理なだけ

愚痴や溜息を積み重ね

無知なだけだから失われ

死に方を選ぶも赦されず

意志からの解脱

朝が来ないことを願って

今日もオレは眠りについた