the Song of the Boy-Crow Front Cover

Lyric

Chapter 4 Worth

NOMADE theZuicidalCrow

自殺者への呪い

予定調和だとすればきな臭い

人としての僕はいなくなり新たな旅路の起爆剤

原因は判ってる結果論

烈火のごとく僕の生を焼いていく

なのにまた今日も泣いている

生き抜いたじゃなく気が死に向いた

僕は一本木になり地に浮いた

なぜかこの命はまだ現象世界に染み付いた

あの時僕の選んだ死が写され反転する鏡像

朽ちた心身に安定する鼓動

生を引きずって懺悔にゆく虚像

感慨深いカラスその内奥への案内図

アンタの脳内記憶の残骸映る

一体僕の人生の何回分?

いや比べてはならない

アンタの生きた軌跡終いの果てに

遺された慢性的な身体の痛み…と叫び

(この肉体の縛り…と猛り)

僕の歩んできた道を描けどどうも拙い

あれだけの選択しか… 僕を疑い

虚無の連なり

アンタの記憶を残した脳の上書き

カラスの生涯を殺していく

いやアンタの生き様が滅びていく

下手すりゃこいつは解脱じゃすまない

輪廻を切り裂きあの世からも消えなきゃ意味ない

また巣を発ったら戻ってくる

殺せない…カラスの身体

そいつを美しく着飾り生きるしかない

生きて苦しむしかない

生きてる間だけでもアンタの遺した色を失いたくない

この人生を「二度と繰り返したくない」そう思えるまで

死後も失いたくない これが最後の望みでもいい

人型の頃正直浸っていた孤独なままである安心感

アンタの身体を得てして余力がただ選ぶ残忍さ

とある日の妄想に重なる

情動に贖う希死念慮

いやこいつは衝動に逆らう意志

夜が聴くから洩るよくない唄

飛ぶ合図が告ぐ贖罪不可

担ぐ期待を裏切り歩む未来像

左右非対称な羽でも羽搏くしかない

頸椎砕いて固めた決意

寝ずに目見開き書き足す絵図に

待ってよもう泣く 聞きたくもない勧善懲悪

完全超悪な僕がこの胸中を何千と唄う

いや何万何億積み重ねるしかできない散々な僕は気付いた

「命は重たい」んじゃなく僕の命が軽かった

やり直すためにこの身体を授かったんだ

僕は一本木へと帰った

カラスの眼はこれまた色濃く、紅蓮の炎を映やして見せた

  • Lyricist

    NOMADE theZuicidalCrow

  • Composer

    The Ushanka Boy

  • Recording Engineer

    Ryuta Toduka

  • Mixing Engineer

    Ryuta Toduka

  • Mastering Engineer

    Ryuta Toduka

  • Rap

    NOMADE theZuicidalCrow

the Song of the Boy-Crow Front Cover

Listen to Chapter 4 Worth by NOMADE theZuicidalCrow

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  • 1

    Chapter 1 the Song of the Boy

    NOMADE theZuicidalCrow

  • 2

    Chapter 2 the Song of the Crow

    NOMADE theZuicidalCrow

  • 3

    Chapter 3 Resonance

    NOMADE theZuicidalCrow

  • ⚫︎

    Chapter 4 Worth

    NOMADE theZuicidalCrow

  • 5

    Chapter 5 Author

    NOMADE theZuicidalCrow

  • 6

    Chapter 6 Soar

    NOMADE theZuicidalCrow

少年は本当は生きたかった、だが欠乏が充足されず死を選んだ。カラスは本当に死にたかった、欠乏を充足させる意志が絶たれた空なる殻。
少年の意志は残り、カラスは衝動に朽ちて散った。少年の精神はカラスの肉体に宿り、その脳をくだらぬ自分の軌跡が上書きする絶望に打ちひしがれる毎日。
ある日誰も居なくなったカラスの森に少女の形をしたカラスがいた。彼女は瞳に映る穢いカラスを見て「誰よりも人間みたい」、と呆れたように笑っていた。

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