Moesodentity 2019-2023 Front Cover

Lyric

"The rain said."

m-sode

瞬きの雨を

数えていよう

胸が搔き乱されないように

未だつかぬ 既読さえ 恨めしく

嘲る焦燥 傘を結んで

咲きかけの藍を

消さないでよ

枯れた夏椿の最期に

未だ着かぬ 君を待つ 空模様

咎める警鐘

待ち癖の意味を

掴めぬまま 未だバス停に

ペトリコール びしょ濡れのアスファルト

寂しい夢を描いていたんだね

一人でもいいと 強がれども

君は あまりに優しいから

止まぬ雨と知りながら間違える

きえないでよ 今は秋風

「同じ雨ならば 君とがいい」

冷めた 片時雨のせいだよ、と。

東の空 雲間の光だけが

照らす涙も つゆ知らず

身を知るほどに

強まる雨に

引き裂かれた悴んだ痛みも

君がくれたものだから愛しくて

腫れだす心に凍みていく

君がいない世界の静寂(しじま)なんて

かき消して 青 永劫に

  • Lyricist

    m-sode

  • Composer

    m-sode

Moesodentity 2019-2023 Front Cover

Listen to "The rain said." by m-sode

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  • 1

    Fibonacci

    m-sode

  • 2

    Music Monster!

    m-sode

  • 3

    Steampunk Waltz

    m-sode

  • ⚫︎

    "The rain said."

    m-sode

  • 5

    little rain requiem

    m-sode

  • 6

    Hachigatsu Toka

    m-sode

  • 7

    Pseudo Twelve-tone music

    m-sode

  • 8

    Cyber Leucochloridium

    m-sode

  • 9

    Insert your lyrics.

    m-sode

  • 10

    Music Eater!

    m-sode

  • 11

    Meaningless Music

    m-sode

  • 12

    Indigo blue affection

    m-sode

  • 13

    "Just fear, just alive."

    m-sode

  • 14

    Loveless AI, make the last art

    m-sode

  • 15

    Theory of Gifted

    m-sode

  • 16

    Composition

    m-sode

  • 17

    The Day I Found Love

    m-sode

モエソデ(m-sode)初の配信アルバム。2023年末までに投稿した約50曲の中から、代表作の「フィボナッチ」、DTMerの自嘲に満ちた「みゅーじっくもんすたー!」、束の間の異世界小旅行を描いた「蒸気都市のワルツ」、雨と静寂をドラムンベースに乗せた「―雨曰く。」、ピアノと歌声が対等に語らう「雨のうた、聞こえないように」、独特なリリックで人類絶滅後の夏をノスタルジックに描いた「八月透夏」、音楽の可能性の模索を十二音技法による音列のリフレインで描いた「十二音技似非調性学」、世界を浸食する合成音声への畏怖をハードスタイルで描いた「電脳ロイコ」、聴き手に楽曲完成権を委ねた実験的作品「ここに歌詞をいれてください」、合成音声とコンポーザーの主従関係の逆転を妖しくも痛快に描いた「みゅーじっくいーたー!」、2つのサビの大胆な対比にモエソデらしさが表れた「意味の無い音楽」、リリースカットピアノ&チップチューンサウンドで月並みな恋愛を他人事のように描いた「藍染恋歌」、生と死への”アンチテーゼ”「痛いのが怖いから生きている」、画家として生まれたAIの物語を7名の合成音声を駆使して描いた前衛的作品「アイ無き絵画、芸術史を殺せ」、”天才”と”平凡”の狭間で生きる者たちのリアルを描いた「才能論」、2023年迄のモエソデの集大成的作品「コンポジション」、”愛”に満ちた歌声が決してあり得ない”永遠”を願いながら力強くアルバムを締めくくる「アイを知った日」の計17曲を再編集し収録。

Artist Profile

  • m-sode

    萌え袖が大好きなボカロP。 2019年末の活動開始直後は純粋な邦楽ロックを目指していたが、近年のインターネットの影響を受けて作風が変化していく。テクノ・ロック・音ゲーコア・現代音楽・劇伴風・プログレ・ドラムンベース・ポエトリーリーディング等を好んで作るが、ジャンル名不詳な楽曲も多い。非現実的な技巧を織り交ぜたピアノ、自然かつ諧謔的な変拍子、多様な解釈ができる歌詞等が特徴。好きな楽曲テーマは、雨、静寂、絵画、幾何学、生と死、嘘、合成音声文化の未来。コンセプトは「かわいい曲にやさしい毒を」。シリアスな作品を多く作る一方で、動画投稿サイトにはネタ曲も多く投稿しており、その行為は人間が普遍的に持つ二面性の表現として成立している。それとも或いはただの気まぐれ生命体かもしれない。

    Artist page

LUCY LOVE records

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