Moesodentity 2019-2023 Front Cover

Lyric

Theory of Gifted

m-sode

仮初の才能で組み上げた最高傑作を

「天才」で片付けられて、讃えられつつ、恨まれた

…馬鹿みたい

わかってる 解ってる

分かってくれやしないこと

栄光も 平凡も

望めない僕の"差異"の芽を

描いても 描いても

足りないものは何もかも

伝わらない 方程式は

才能なんかじゃないと気付いた

「そんな 夢は 捨てて しまえばいい」

ほら ほら ほら ほら ほら…

ふざけるな。

出来損なった才能で

足掻いていけ

嘲笑って征け

描いていた 理想が 砕けても

終われない 人生だ

重ねきった嘘もプライドも昨日に棄て

孤独の果てに

掴めなくても いいから

まだ居させてよ

模倣しても 下位互換で

独りよがり オリジナリティ

辞めない理由を探すように

今日も筆を握る

眠る暇もなく。

嫉妬する暇があるなら

学び尽くせ 唯、学び尽くせ

研ぎ澄ました 贋作の才能で

世界を敵に回せ

荒んだ 夢も

過去の 挫折さえも

まだ まだ まだ まだ まだ

譲れないだろ?

神がくれた

気まぐれな才覚(ギフト)

道化に縋った

周回遅れの名声

いっそ気づかなければよかった

いっそなんにもなけりゃよかった

こんな才能も

エゴというのなら

せめてもの叛逆を

辿り着いた場所で

足掻いていけ

描き、描いてゆけ

期待していた 理想が 掴めても

満たせない 人生だ

売れ残った 作品 何度も理想に捨て

孤独の果てに

…目指していたんだ 本物

見損なった才能で

足掻いてゆけ

嘲笑って征け

描いていた 理想が 砕けても

終われない 人生だ

消せなかった嘘もプライドも、希望にして

孤独の果てに

描き泣いていた my dear

「まだ描ける」と

答えた君の

震える声は

離れないけど

呪いのような

才能の芽に

戻れなくても

構わないと手を伸ばした

懐かしい才能に

思い馳せるような陽の午後

命だけあればいい

今日も 筆を握る

  • Lyricist

    m-sode

  • Composer

    m-sode

Moesodentity 2019-2023 Front Cover

Listen to Theory of Gifted by m-sode

Streaming / Download

  • 1

    Fibonacci

    m-sode

  • 2

    Music Monster!

    m-sode

  • 3

    Steampunk Waltz

    m-sode

  • 4

    "The rain said."

    m-sode

  • 5

    little rain requiem

    m-sode

  • 6

    Hachigatsu Toka

    m-sode

  • 7

    Pseudo Twelve-tone music

    m-sode

  • 8

    Cyber Leucochloridium

    m-sode

  • 9

    Insert your lyrics.

    m-sode

  • 10

    Music Eater!

    m-sode

  • 11

    Meaningless Music

    m-sode

  • 12

    Indigo blue affection

    m-sode

  • 13

    "Just fear, just alive."

    m-sode

  • 14

    Loveless AI, make the last art

    m-sode

  • ⚫︎

    Theory of Gifted

    m-sode

  • 16

    Composition

    m-sode

  • 17

    The Day I Found Love

    m-sode

モエソデ(m-sode)初の配信アルバム。2023年末までに投稿した約50曲の中から、代表作の「フィボナッチ」、DTMerの自嘲に満ちた「みゅーじっくもんすたー!」、束の間の異世界小旅行を描いた「蒸気都市のワルツ」、雨と静寂をドラムンベースに乗せた「―雨曰く。」、ピアノと歌声が対等に語らう「雨のうた、聞こえないように」、独特なリリックで人類絶滅後の夏をノスタルジックに描いた「八月透夏」、音楽の可能性の模索を十二音技法による音列のリフレインで描いた「十二音技似非調性学」、世界を浸食する合成音声への畏怖をハードスタイルで描いた「電脳ロイコ」、聴き手に楽曲完成権を委ねた実験的作品「ここに歌詞をいれてください」、合成音声とコンポーザーの主従関係の逆転を妖しくも痛快に描いた「みゅーじっくいーたー!」、2つのサビの大胆な対比にモエソデらしさが表れた「意味の無い音楽」、リリースカットピアノ&チップチューンサウンドで月並みな恋愛を他人事のように描いた「藍染恋歌」、生と死への”アンチテーゼ”「痛いのが怖いから生きている」、画家として生まれたAIの物語を7名の合成音声を駆使して描いた前衛的作品「アイ無き絵画、芸術史を殺せ」、”天才”と”平凡”の狭間で生きる者たちのリアルを描いた「才能論」、2023年迄のモエソデの集大成的作品「コンポジション」、”愛”に満ちた歌声が決してあり得ない”永遠”を願いながら力強くアルバムを締めくくる「アイを知った日」の計17曲を再編集し収録。

Artist Profile

  • m-sode

    萌え袖が大好きなボカロP。 2019年末の活動開始直後は純粋な邦楽ロックを目指していたが、近年のインターネットの影響を受けて作風が変化していく。テクノ・ロック・音ゲーコア・現代音楽・劇伴風・プログレ・ドラムンベース・ポエトリーリーディング等を好んで作るが、ジャンル名不詳な楽曲も多い。非現実的な技巧を織り交ぜたピアノ、自然かつ諧謔的な変拍子、多様な解釈ができる歌詞等が特徴。好きな楽曲テーマは、雨、静寂、絵画、幾何学、生と死、嘘、合成音声文化の未来。コンセプトは「かわいい曲にやさしい毒を」。シリアスな作品を多く作る一方で、動画投稿サイトにはネタ曲も多く投稿しており、その行為は人間が普遍的に持つ二面性の表現として成立している。それとも或いはただの気まぐれ生命体かもしれない。

    Artist page

LUCY LOVE records

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